リオ五輪はマラソンより競歩が優勢となりそうだ。

 『世界陸上 北京』で女子マラソンの伊藤舞(31)が7位入賞を果たし、来夏の五輪が内定となった。しかし、タイムは2時間29分48秒と平凡なもの。13位・前田彩里、14位・重友梨佐も2時間31〜32分台で、男子も藤原正和の2時間21分06秒(21位)が日本勢最高という有様。リオでのメダル獲得は絶望的だ。
 「マラソンは五輪中継の中でも人気を博していましたが、日本人選手がここまで弱いと視聴率は稼げないでしょう。だったら、世界記録保持者のいる競歩(20キロ)に重点を置いたほうがいい。マラソンの中継は難しいんです」(TV局スポーツ部員)

 というのも、マラソン中継は画面の変化が乏しい。20キロ、30キロ、40キロとレースが進んでも、ずっと選手が苦しそうな様子で映っているだけ。その上、日本人選手が先頭グループにいないとなれば、視聴者はチャンネルを変えてしまうだろう。
 一方、競歩も似たような映像が続くのだが、男子20キロの鈴木雄介(27)は世界記録保持者。金メダル獲得の可能性が高い分、視聴者を釘付けにできる。
 「鈴木は世界陸上での金メダルも期待されましたが、残念ながら途中棄権でした。その屈辱がむしろ、今後視聴者の関心にもつながると見ています」(同)

 スポーツライター・美山和也氏がこう言う。
 「'08年以降、日本の女子マラソンは2時間22分を切っていません。世界トップは2時間20分台のレースを繰り広げており、日本は20代前半の選手が伸び悩んでいます。男子も同様で、JOC幹部もサジを投げている。日本は駅伝もあるため、有望な大学生はマラソンよりもそちらに重点を置いて練習します。企業チームもマラソンがやりたくて入社した選手を駅伝の大会に出しているし、大学での駅伝経験者は社会人で伸び悩んでいる。長距離選手を駅伝とマラソンに完全分離させるべきとの声も聞かれるほどです」

 衰退の理由はともかく、しばらくマラソンで感動は得られそうにない。