チェルシー復活のカギを握るジョゼ・モウリーニョ監督

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チェルシー復活に向けた8つのポイント

 昨季のプレミアリーグ王者チェルシーに大きな危機が訪れている。リーグ戦では4試合で1勝2分1敗と、不振にあえいでいる。英紙『INDEPENDENT』は、チェルシー復活に向けた8つのポイントを挙げている。果たして、“ブルーズ”は再び強さを取り戻すことができるだろうか。

ディフェンス

 チェルシーが、他のどのプレミアリーグのクラブよりも失点が多いのは明らかである。誰がこの事態を予測できただろうか。“ブルーズ”がジョン・ストーンズを追っていたことから、守備が強化すべきポジションだったことを認めている。

 ジョン・テリーはシーズンを通して全試合に出場することが難しくなってきている。ブラニスラフ・イバノビッチの予期せぬ不調は予想外で、ガリー・ケイヒルはマンチェスター・シティ戦で0-3で敗れてから、ジョゼ・モウリーニョ監督の信用を失いつつある。

 モウリーニョ監督は守備を築くのが得意であり、最もプライオリティが高いことであろう。

無気力な中盤

 チェルシーの守備が弱くなってきていると見られがちだが、本当の原因は中盤にある。モウリーニョ監督らしくない落ち着きのない試合が続き、唯一の勝利はウェストブロムウィッチとの打ち合いだった。

 モウリーニョ監督は、グディソン・パークでのエバートン戦で中盤を安定させようとネマニャ・マティッチとジョン・オビ・ミケルを並べてセスク・ファブレガスの守備の負担を軽減させようとしたが、それでも失点を重ねてしまった。

アザールに救の手を

 エデン・アザールは、昨季のチェルシーのベストプレーヤーだった。だが、今季はボールを触るだけで3人のDFに囲まれてしまう。アザールが最も危険な選手となり得る瞬間は、相手の守備の要を崩すときである。

 1対1の場面でドリブルをするシーンが今季はあまりなく、チェルシーは攻撃に出る際にダイナミックさを失っている。

ストライカーの呪い

 ジエゴ・コスタは、アンドリー・シェフチェンコやフェルナンド・トーレスと同じ道を辿っているのだろうか。彼をそう決めつけるべきではないが、昨季の良いスタート以降は17試合で4得点しか挙げられていない。チェルシー加入後は、スペイン代表でも1得点のみだ。

 バックアッパーであるラダメル・ファルカオは、昨季のマンチェスター・ユナイテッドで実績を残すことができず、ロイク・レミーは負傷によりいまだスタートを切れていない。

セスクの起用方法

 モウリーニョ監督は、どのようにセスクを起用したいのかはいまだに不明だ。昨季はプレミアリーグのアシスト王だったが、マティッチの隣で守備の弱さはシーズン終盤で度々見られていた。

 今季もそれが続いており、エバートン戦でより前のポジションに起用されたためあまり試合に入ることができなかった。バルセロナは、セスクが退団する際に、貢献度が低くなっていることをチェルシーに伝えていた。

選手層の薄さ

 チェルシーは移籍市場で活発な動きを見せていたが、それでもチームの選手層が浅いままだ。クリスタルパレス戦でビハインドを追っていた時、モウリーニョ監督が10代のケネディとルベン・ロフタス=チークを出場させることになった。

 特に守備はバックアッパーに不足しており、現在のバックアップはパピ・ジロボジとババ・アブドゥルラフマンであり、どちらもプレミアリーグの出場がない状態だ。

若手にチャンスを

 若手にチャンスを与えるときが来たのかもしれない。チェルシーは才能のある若手が多く、モウリーニョ監督はプレミアリーグで使おうとする姿勢を見せている。それは、ロフタス=チークとケネディの起用で見られている。

 エバートン戦では経験のあるミケルが選ばれたが、ロフタス=チークは良いプレーをした。そして、ケネディはクリスタルパレス戦の限られた時間で良いパフォーマンスを見せていた。攻撃的な中盤のバートランド・トラオレは楽しみな才能を持っており、レンタルには出されていない。

モウリーニョ監督の存在

 ポルトガル人指揮官は、監督として最悪のスタートを切ってしまったことを認めなければならない。2004/05シーズンにチェルシーの初年度で優勝したとき、シーズンで15失点しか許していなかった。今季はすでに12失点を喫しており、細部にこだわる監督として納得できないことだろう。

 この暗い雰囲気に加えてピッチ外の問題も重なっているが、モウリーニョ監督は混乱から力を得ることが多い。こういうときこそ、優れた戦術家であるモウリーニョ監督を信じなければならない。

text by INDEPENDENT