<資料>
 上海株の下落不安がなかなか収まらない。ではこれは、過去の経験則では説明できない「史上最悪の暴落」なのか。結論的にいうと、確かに暴落ではあるが、これまでのところではまだ、過去の暴落の経験内で説明できる動きだろう。

 3大株バブル破裂相場の平均と6月からの上海総合指数の暴落を比べて見ると、今回の上海株の暴落は、バブル破裂相場の平均を大きく上回る動きになっているのは確かだろう。

 次に、そんな3大株バブル破裂の中の一つ、2000年からのITバブル破裂のナスダック指数暴落と上海株の暴落を重ねてみると、今回の上海株の動きは、このITバブル破裂相場と最もよく似ているが、ただここにきて微妙にそんなITバブル破裂相場を超える暴落のような兆しも出てきた。

 中国株の動きは、資本主義の株式相場では説明できないものなのか。別の言い方をすると、過去の株暴落の経験で説明できない動きが展開しており、その意味ではこの先の予測も不可能なのだろうか。

 <資料>は、3大株バブル破裂相場の一つ、1929年からの世界恐慌におけるNYダウ暴落と上海株の動きを重ねたもの。このNYダウ暴落は、3大株バブル破裂相場のなかでも、株暴落第一幕が最も激しいもので、第一幕において最大下落率は5割近くにも達したが、今回の上海株の動きも、これまでのところではまだその範囲内の動きといえそうだ。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=60768

 以上を整理すると、今回の上海株の暴落は確かに強烈ではあるが、それでもこれまでの範囲なら、過去に経験したことのない動きということではない。2000年からのITバブル破裂も1929年からの世界恐慌のNYダウ暴落も、当時の感覚では今回の上海株暴落と大差なく受け止められただろう。

 そして重要なことは、そんな2000年からのナスダック暴落も、1929年からのNYダウ暴落も50営業日前後で一旦底打ち、反発に転じた。今回の上海株の底値は、今のところ51営業日で記録したもの。

 今回の上海株と似た動きの2000年からのナスダック指数、1929年からのNYダウも暴落は一息つき、2〜5か月の「中休み」に入っていった。その意味では、上海株暴落もまだ「中休み」に入っていく可能性はあるのではないか。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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