2015年10月、火災保険料改定! 利用者としてどうすればいい?

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私たちが加入している火災保険は、火災、落雷、破裂・爆発をはじめ様々な自然災害、さらには盗難、誤って壁を汚損した場合等の損害を補償してくれる、頼りになる保険です。実は2015年10月から、火災保険料を改定する動きがあります。

火災保険料はどう決まる?

私たちが負担する火災保険料は、
・保険金・給付金等の支払いにあてられる部分(純保険料)
・保険会社の必要経費等にあてられる部分(付加保険料)
に分けられます。

このうち、純保険料は損害保険料率算出機構が算定している「参考純率」をもとに決めている損害保険会社が多いのですが、2014年7月、参考純率が改定されることが決まりました。

損害保険料率算出機構は、参考純率改定の理由として、次の内容を挙げています(http://www.giroj.or.jp/service/ryoritsu/ksiryo201407.pdf)。
1.自然災害や水漏れ損害による保険金の支払が近年、増加していること
2.地球温暖化により自然災害の将来予測に不確実な要素が増しているとの研究成果が発表されたこと

・「改定=値上げ」とは限らない

参考純率の改定が必ずしも、火災保険料の値上げにつながるわけではありません。特に注意したいのは「建物の構造」「お住まいの地域」ごとに、改定率がプラスになる場合、マイナスになる場合があるということです。
たとえば「鉄骨造等の耐火構造などの建物」の場合、改定率は青森県で+24.7%ですが、東京都では−0.2%、大阪府では−4.2%など火災保険料の値下がりにつながる改定が行われています。

・余計なオプションに入ってない?補償内容の確認と活用を

契約している火災保険の保険料が値下がりするか、値上がりするかは、皆さんが加入している損害保険会社の担当者にしっかりと確認してください。さらに、必要以上の補償をつけすぎていないか、火災保険だけではなく他の保険の加入状況も含めて検討しましょう。

火災保険は、火災、落雷による損害を補償してくれるだけではなく、台風や竜巻などの風災や雹、雪崩などによる災害、さらに水道管からの水漏れ、家財が盗難にあった場合、自動車等が建物に飛び込んできた場合の損害なども補償してくれるケースもあります。

家財の盗難が火災保険で補償されることを知らずに、他の盗難保険に加入してしまったり、盗難に遭った場合に補償を受けないでいたりすると、保険料を無駄に支払ってしまうことになります。

火災保険を解約して貯金に回すのは危険!

もしも「火災保険料が上がるなら、火災保険は解約してその分、貯金や資産運用にまわそう。イザという場合は貯金を取り崩して対応しよう」と考えた方は、注意してください。

仮に、1000万円の貯金をしようと考えた場合、毎月5万円ずつ貯金していっても、200か月=16年8か月という時間がかかります。しかし、火災保険に加入して1000万円分の補償を得られるまでには、それほど時間がかかりません。


実際に火災や風災が起こるのは、10年先、20年先ではなく、明日や明後日かもしれないのです。そのため「火災保険料がもったいない」と考えてしまう家計状況にある人ほど、火災保険による備えを考えておいてください。

(河野陽炎)