「丸健水産」では、おでん(70円〜)とカップ酒(300円)をカウンターで注文、丸テーブルで立ち飲むのがスタイル

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赤羽を訪れたらまずは歩いて回りたいのが、駅東口から北へ伸びる「赤羽一番街商店街」だ。約400mの通りにはおよそ100店舗が軒を連ね、うち40軒以上を居酒屋が占めている。

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■ 今では空き店舗もないほどのにぎわい

商店街の特徴は、午前中から明かりを灯し、「朝飲み・昼飲み」できるお店が揃っていること。そういったお店が赤羽に増えた理由について、赤羽一番街商店街振興組合の小出俊雄理事長は「戦後間もない1945年10月に、『赤羽復興会商店街』として18人で発足しました。埼玉県川口市にたくさんの工場があって、夜勤明けの労働者が沿線の赤羽で一杯飲んで帰る、そのために朝から店を開けたのが始まりです。『まるます家』から始まったのですが、名物と言われるようになったのはここ10年くらいですね。今では空き店舗もないくらいのにぎわいです」と語る。今では、飲み目的の観光客も多い。

1950年創業、朝9時から営業しているウナギとコイ料理の「まるます家」をはじめ、立ち飲みスペースに人があふれるおでんの「丸健水産」、浜焼きをメインにした海鮮料理の「赤羽トロ函」など、昼間からいい匂いを漂わせているお店がいっぱい。

戦後の街の隆盛を見届けてきた歴史ある一角で、朝から気ままに盃を傾けたい。【東京ウォーカー】