ハプスブルク家御用達。オーストリアの老舗ベーカリーが海外初進出★編集部レポート

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1912年にできた赤レンガ造りの「万世橋駅」の高架橋を活かし、2013年に開業した「マーチエキュート神田万世橋」。9月5日(土)、海外初出店となる老舗ベーカリーが誕生したとの情報をキャッチ。それが、ハプスブルク家が愛したオーストリアの「ホーフベッカライ エーデッガー・タックス」。そこで、編集部ができたばかりのベーカリーをレポート!
1569年に創業し、職人技を感じさせるこのベーカリーは、日本の歴史ある建物、そして職人の街として知られる街・神田にぴったり。日本でそのレシピを受け継ぐのは、ドイツパン・ウイーン菓子の専門店「ノイエス」のシェフ、野澤孝彦氏。日本でお店をオープンできたのは、本店のオーナーであるエーデッガー氏と信頼関係を持つ野澤氏だからこそ。

さっそく、ショップをチェックしてみると…。オープンしてすぐとは思えないほど、重厚感を感じさせる店内には数多くのパンが並び、ショーケースにはサンドイッチやスイーツなども。

画像)グラーツにある本店の内観


数ある商品の中でも、グルメな女子へのオススメを野澤氏に聞いてみると「オープンサンド」(350円〜450円)だそう。こちらは、日替わりで4種〜6種を提供。この日は、スライスしたオープンサンド用のパンの上に、「スモークサーモンとピクルス」「生ハム、アスパラ、チーズ」などがのったものが売られ、どれも色とりどりでおいしそう!
特に「いちじく、黄金桃、クリームチーズ」は、「白桃のないヨーロッパにあわせて、日本のおいしい黄金桃を使っています。無花果、桃と旬のフルーツにクリームチーズをあわせているので、お菓子ではなくお食事としてお召し上がりいただけますよ」とのこと。具材は変わるけれど、フルーツがのったオープンサンドは、1日1種は用意がある予定。オープンサンドは、持ち帰り用のボックスもあるので、オフィスワーカーのランチや、気の利いたおもたせにもぴったり。日によって具材が違うので選ぶ楽しみもあり、さらに日本限定なのでぜひチェックしてみて。


また、ドイツ語圏では定番のパン「ハンドカイザー」(200円〜)にも注目を。こちらは、ひとつひとつ手作業で成形している、職人技と伝統を感じる一品。シンプルでありながら、しっかりとした食感と風味豊かな味わいは、スープやシチューなどに、あわせるのがおすすめ。そのほか、カボチャの種を練り込んだライ麦入りの「キュルビスブロート」(900円)やクロワッサンの原型「キプフェル」(250円)など、ハプスブルク家御用達の伝統の味をいただきたい。


パンはもちろん、こちらでは日本限定のスイーツも。「エーデッガートルテ」(450円)は、古くからの伝統を野澤氏がスイーツで表現したもの。かぼちゃの種とキャラメルクリーム、チョコレート生地には赤ワインに浸したレーズンが組み合わさり、甘過ぎず濃厚なテイストを楽しめる、贅沢なオトナ味のスイーツに。また、ハプスブルク家の王女マリー・アントワネットが愛した、オーストリア定番のお菓子クグロフも「マジパンクグロフ」「モーンクグロフ」として登場。小さめサイズなので、自分へのご褒美おやつや手土産にもぴったり。

日本にいながら、オーストリア伝統の味を堪能してみてはいかが?