<ANAオープン 事前情報◇16日◇札幌ゴルフ倶楽部・輪厚コース(7,063ヤード・パー72)>
 「やっぱ嬉しいですよね。ゴルフ場が綺麗に見えるね」と顔をクシャクシャにして笑った43歳。北海道にある札幌ゴルフ倶楽部・輪厚コースで開催される、国内男子ツアー「ANAオープン」で、左肘の怪我により昨年10月の「トップ杯東海クラシック」で途中棄権して以来ツアーを欠場していた平塚哲二が約1年ぶりの復帰を果たす。
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 09年からは国内ツアーと合わせてアジアンツアーにも本格参戦。「アジア・パシフィックパナソニックオープン」で優勝した11年には、アジアンツアーで賞金ランキング2位にもなった。男子ツアーの“鉄人”の代名詞は、国内とアジアで切れ間なく試合にでまくっていた平塚のものだった。
 だが、約2年前から違和感を覚えていた左肘の故障が2014年に入って悪化。「開幕からアレ?って思っていたら、(ダンロップ・スリクソン)福島オープンで振れなくなって(第2R棄権)。それで東海クラシックでクラブが握れなくてドライバーでこれくらい(20センチほど)2ホール連続でダフってもう打てなくなった」。
 以降は療養に努めたが、痛みの症状は全く改善せず、「ゴルフできるようになるのかなと…」と気持ちも落ち込んだ。今年2月に入って手術を決意。「レントゲンとかでも分からなかったんですけど、開いてみたら骨が折れていた。握力も23キロくらいしかなかった」。医師も驚く想定外の事態だった。骨をつなげて、肘の内部をクリーニング。周囲の筋肉には炎症止めの処置を施した。
 術後は大好きなお酒も断って(といっても3週間ほど)、ボールを打ち出したのは5月に入ってから。左肘はまだ連続でのプレーには不安は残るものの、復帰への手応えを得てツアーに帰ってきた。北海道は先週火曜日に入り、現地のゴルフ場で調整。輪厚入りするや、多くの選手から「お帰りなさい」の声をかけられて頭を下げる風景は、やっぱりちょっと慣れないけれど、気持ちは自然と高まってくる。
 だが、平塚が置かれた状況は決して簡単なものではない。残すシーズンで5試合の出場は約束されているが、まずそこで昨年のシードラインである深堀圭一郎の11,014,957円(2014年ランク78位)を超えて今季の6試合目以降の出場資格(※)を得るのが第一関門。ただ、推薦などもらえる見込みはあるが、出場資格が絞られるビッグトーナメントへの出場は流動的だ。その中、残す試合で今季のシード権獲得ラインまで賞金ランクを上げなければ、来季はシード権を失うこととなる。
 それでも、平塚に悲観した様子はない。「当面の目標は肘壊さないように。それで、残り試合でシードを獲る。それかこれで勝ったら全部出られるし、そういうのも考えて締めていきたい」。今大会が復活の第一歩目だ。
※(21)トーナメント規程第31条に規定する特別保障制度の適用を受けた者
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