かわいがられて頼られる部下になる! 上司へ最高のアピールになる3つの言葉

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職場で上司との関係がうまくいかないと、会社は居心地の悪い場所となり、仕事も楽しくなくなってしまうもの。上司にかわいがられて楽しく仕事をしたいところだけど、それにはどうすればいい?

「上司は部下の反応をいつも気にしているものです」と話すのは、OLから経営者になり、現在は横浜市長を務める林文子さん。堂々としていて自信があるように見える上司も、実は不安で迷ったり、部下の気持ちを気にしたりして、弱気になることもあるとか。

「私は20年以上前に自動車会社の支店長に就任してから、ずっと部下を持つ立場です。だからこそ言えることですが、上司の心配を解消してくれるような言葉をかけてくれる部下は、かわいく思えるものです」(同)

では上司にかわいがられるには、どんな言葉をかければいいの? 林さんに教えてもらったのは次の3つの言葉。
◆1.上司への褒め言葉は「勉強になりました」

相手に心を開いてもらうために「褒める」のは有効な手段だけれど、部下が上司を褒めるのは失礼に当たるし、いらないお世辞に聞こえることも。上司に尊敬する気持ちを伝えたいのなら、いつも教えていただいている立場であることを忘れずに。

「教えてもらったら『ありがとうございます。勉強になりました』と伝えてください。それが上司にとっては部下からの褒め言葉で、そう言われると嬉しい気持ちになるはずです」(同)

◆2.「いつでも声をかけてください」で準備万端をアピール

部下に仕事を頼むとき、上司は「忙しいのに、こんなことを頼むのは申し訳ないな」とか、「残業になりそうだから内心イヤだろうな」などと心配し、言い出しにくいこともあるのだとか。そんなときに嫌がらずに仕事を引き受けてくれる部下は、かわいいもの。日頃から「私にできることがあれば、いつでも声をかけてください」とこまめに伝えておくと、いざというときに声をかけてもらいやすくなる。とはいえ、過剰な期待を持たれても困る場合もあるので、「私にできることであれば」と付け加えておくのがポイントなのだそう。

「たとえ雑用でも張り切って手伝ってもらえると、上司はその部下を気にかけるようになるもの。『仕事を頼まれるのは嫌だ』なんて思わずに、上司に評価されるチャンスと捉えてがんばっていれば、そのうち大きな仕事を振られるようにもなります」(同)

◆3.上司をホッとさせる言葉「いつも感謝しています」

上司はいつも、部下が仕事に満足しているか、不満を抱えていないかといったことを気にしている。だからこそ、「いろいろ指導していただいて嬉しいです」「アドバイスしてくださってありがとうございます」など、日頃から感謝を伝えて。

「気にかけている部下から感謝の言葉をかけられると、上司は『認めてもらえた』と安心できます。すると、上司の気持ちに余裕が生まれて表情もやわらかくなるので、職場全体の雰囲気がよくなることにもつながります」(同)

「こんなに仕事をがんばっているのに、上司から嫌われている気がする」…そんな人は、上司への一言が足りないのかも。上司への気配りを見直して、自分にとって居心地のいい職場をめざそう!

林文子
横浜市長。松下電器産業(現パナソニック)、ホンダのセールスレディなどを経て、1987年、BMWの正規ディーラーであるBMW東京に入社。93年に新宿支店長に就任した2年後、ベストセールス店に選ばれる。その後、ファーレン東京(現フォルクスワーゲンジャパン販売)代表取締役社長、BMW東京社長、ダイエー代表取締役会長兼CEO、日産自動車執行役員、東京日産自動車販売代表取締役社長を経て2009年より現職。近著に、林市長が実践し続けてきた、すべての人を味方に変えてより多くの成果を得る秘訣がわかる『ちょっとした“気配り”で仕事も人間関係もラクになる!』(秀和システム)がある。