靴選びがハイキングの楽しさを左右する!? shutterstock.com

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 米国では毎年3800万人以上の人がハイキングに行く。だが、足や踵の損傷を予防できるような適切な靴を準備していない人が多いと、専門家が指摘している。

 米マサチューセッツ州の足・足関節外科医Gregory Catalano氏は、米国足外科学会(ACFAS)のニュースリリースで、「ハイキングをする人が増え、より難しい場所に行くようになったため、どのレベルの山でもケガをする」と述べている。  

サイズが疲労感や怪我の可能性を大きく左右

 Catalano氏によると「ハイキング用の靴の選び方」のポイントは次のような点だ。

・山道用の頑丈な靴を履く。最近ではさまざまなタイプがあるが、急斜面やぬかるみ、でこぼこ道を歩くトレッキングや登山では、疲労を防ぎ、足のケガなどを防ぐためにも、作りのしっかりしたものがいい。専用の靴は不可欠だ。

・靴底のクッションも確認したい。ひざや腰などに負担がかからないため、疲労の軽減にもなる。足への衝撃を和らげ、湿気を逃がし、寒さを防ぐための靴下も大切だ。  

 次に注意したいのがサイズの選び方。

・サイズは普段履いている靴より、ワンサイズぐらい大きいものにする。

 合わせ方としては、少し厚めのソックスを履き、つま先を伸ばした状態で靴のつま先部分につくような状態で、軽くひざを曲げる。このとき、踵部分に人差し指がちょうど入るぐらいの余裕がベストだ。この隙間がないと、下り坂で爪を痛めてしまう。    

 サイズがきっちり合っているかどうかで、疲労感やひいてはケガの可能性も大きく左右する。ショップにある測定器などで実測して、自分の足の長さを正しく知ることも大切だ。また、人の足は午後になるとむくみで大きさが違ってくる。午前中よりは午後の遅めの時間に確認したい。

軽く考えてはいけないハイキングやトレッキングのケガ

 実際のハイキングでは、ルートと救急時の選択肢を確認し、足や足首をケガしたときに備えて、安定や保護のための包帯やラップなどを持っていくとよいという。

 Catalano氏は、「一部の人はハイキング中のケガを軽く捉えてしまい、歩き方を変えたり、ペースを落としたり、靴を替えたりすることで痛みを和らげようとする。しかし場合によっては、このような行動がさらなる損傷を引き起こすことがある。複雑な損傷のサインを理解し、常に注意しておくことが重要だ」と話している。  

 ハイキングやトレッキング、登山で最もよく起こりやすいトラブルは、足首のねんざ、ヒザの痛み、転倒時に手を突き、手首やヒジを傷めるなどがある。

 足首の「内反捻挫」は、山のでこぼこ道やぬかるみなどで滑り、足首を内側に捻ってしまうケガ。外側のくるぶしと踵の骨をつなぐ靭帯を損傷してしまう。足首の外側が腫れ、継続する痛みや動かす時に出る痛みなどを伴う。重度の場合は、足首全体が腫れ、歩行も困難になる。重症のときは「剥離骨折」なども疑われる。  

腫れたままケガが治るとねんざしやすくなる

 受傷直後のねんざでは、大事を取って整形外科か接骨院などを受診した方がいい。とくに腫れが出ている場合には、アイシングや電気治療などで腫れや炎症を抑える。腫れたままケガが治ってしまうと、次回のハイキングやトレッキングで捻挫しやすくなることがあるという。

 たかがハイキングと軽く考えず、十分な準備と途中でのトラブルには、しっかりとした対応が不可欠だ。
(文=編集部)