【節約】実はこんなに得してた! 軽く見ると損をする「紙のポイントカード」活用術

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お金の「そうなんだ!」「本当?」といったいろんなヒントをファイナンシャルプランナーの筆者が分かりやすく教えます。

増税分を取り戻せ!甘くみると損をする「コンビニのポイントカード」活用術

今回考えてみたいのは「紙のポイントカード」。しょっちゅうもらうので捨てている人も多いのですが、軽く見ると約10%オフのチャンスを逃しているかも。

スタンプを押す紙のポイントカード、もらっても捨ててませんか?

初めてランチを食べに入ったレストラン、駅ビルに入っているコスメショップやファッションブティック、肩もみ店などでお会計をするとき、紙のポイントカードをもらうことがあります。大手チェーンのコンビニでもプラスチックのポイントカードとは別に、ドリップコーヒーを頼むと紙のポイントカードを渡されることがあります。

しかし、「どうせたいしたことないだろうし」「かさばって財布がふくらむし」などとポイントカードをもらわずにお会計をしてしまうことはありませんか。

実はこれ、とってももったいないことかもしれません。

お金についてアドバイスするファイナンシャル・プランナーの目線から「賢い紙のポイントカード活用術」を考えてみたいと思います。

冷静に考えると9.1%オフかも!こんな割引きチャンスはめったにない!

典型的「紙のポイントカード」はスタンプを枠内に押していって、10ポイントたまると、商品1つと交換、というものだと思います。これはポイントをきちんと貯めきる人にとっては「9.1%オフ」という、とっても大きな割引きなのです。

10個買ったらオマケが1つつく、ということは10個の値段で11個手に入るということです。つまり割り算すると、9.1%オフに相当するというわけです。

コンビニでプラスチックのポイントカードを提示する人は多いと思います。しかし標準的な還元率は0.5〜1%程度です。100円未満の端数などがカウントされないことを思うと実質的なポイント付与率はもっと低くなっています。10%近い割引が手に入るとすれば、「紙のポイントカード」を優先させるほうがお得なのです。

10回というとなかなか貯まらないと思うかもしれませんが、週に2回通うレストランなら月に8〜9回は通いますので来月には達成できます。月に1度通うショップであれば必ず年に一回は貯まるはずです。

還元率を考えても、これはちょっと大きなインパクトです。

紙カードで財布がふくらまない目安は「月1」利用かどうか

とはいえ、何でもほいほい紙のポイントカードをもらって財布にしまっていくと、あっという間に財布はぱんぱんになります。

紙のポイントカードは「まずはもらっておく」「ときどき大胆に取捨選択」を心がけるといいでしょう。

具体的には、「月1」使うかどうかを目安にしてみるといいでしょう。先ほど説明しましたが、週2通うお店であれば1カ月くらいで10ポイントが貯まりますから絶対にカードをもらうべきです。そこまでハイペースではなくても、月1度は通うお店なら年に一度は還元される計算ですから残しておいてもいいでしょう。

還元率(もしくはポイント交換商品)の内容が魅力的かどうかもチェックポイントです。時々しか使わないお弁当屋さんで、「10ポイントで100円引き」であれば、それほど還元率は低くありませんので、スルーしてもいいでしょうね。

紙のポイントカードの弱みは「そのお店だけ有効」であることと「規定数貯まらないと使えない」ということ。上手に使いこなしておきたいものです。

お財布を軽くするポイントカードのヒント

最後に、ポイントカードを持ち歩くヒントをいくつか紹介しましょう。

私はポイントカードは財布には入れず、名刺入れを使ってポイントカードケースを別に用意しています。財布にはキャッシュカードやクレジットカードを入れますからポイントカードの入る余地はありません。また、ポイントカードは別管理にしたほうが、店頭であわてて探すときにも楽だと思います。

さらに「よく使うポイントカードケース」と「ときどき使うポイントカードケース」に分けています。バックのポケットのすぐ出るところに「よく使うケース」を入れ、バックの奥底にに「ときどき使うケース」のように使い分けてみるといいでしょう。

プラスチックカード形式のポイントカードも枚数が多いと管理が面倒でサボりたくなりますが、こちらはアプリがあればフル活用して軽量化を図ってみましょう。ローソンやセブンイレブンはおサイフケータイのアプリでカード不要になります。

マツキヨやビックカメラ、ヨドバシカメラなどもアプリ対応しています。iPhoneもAndroidも両対応していることもあり、iPhone派もカードを持ち運ばずにすみますよ。
 
ポイントが貯まって、無料で買い物できるのはお得である以上にうれしいものです。ぜひ「紙のポイントカード」に再注目してみてください。