【前園真聖コラム】第052回「ハリルホジッチ監督が発した強烈なメッセージ」
アフガニスタン戦に大勝し、日本に浮上の兆しが見えてきました。香川の復調とともに、特に日本の左サイドが激戦区になったことが、これからのためによかったと思います。
原口元気はアフガニスタン戦でまずまずの活躍を見せ、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から高い評価を得ただろうと思います。武藤嘉紀と宇佐美貴史が争うだろうと思われていたポジションに原口が割って入ったことで、武藤と宇佐美にも刺激になったことでしょう。
特に宇佐美は危機感を高く持ったはずです。だけど宇佐美は焦ってはいけない。まずは鹿島戦のように、Jリーグでしっかりと実績を積み上げないと、いきなり代表だけで活躍できるはずはないのです。
一方で、ハリルホジッチ監督が強烈なメッセージを送っているポジションがあります。内田篤人がケガをしている右SBは、監督が誰にも満足していません。
試合途中に交代させられた酒井宏樹は、まさか自分の代わりを原口が務めるとは思っていなかったでしょう。そして酒井高徳はそれでも起用されなかったという屈辱を感じていたことだと思います。
僕は酒井宏から原口への交代というのは、監督が今招集されていない選手に発した言葉でない言葉だと思います。「どうだ、今ならこのポジションにチャンスがあるぞ」と言っているように思えるのです。
きっとみんな目の色を変えてこのポジションを狙うでしょう。そしてそうでないと、内田がケガをしたときに代わりが見つからず、また日本は苦労することになります。刺激の多い交代策でしたが、これは別の意味で効果がありました。
シリア戦に向けてのメンバー発表の時に、新しい右SBの名前が呼ばれても不思議ではありません。むしろ左サイドと同じぐらいの競争が生まれてこそ、日本が強くなれると思います。
原口元気はアフガニスタン戦でまずまずの活躍を見せ、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から高い評価を得ただろうと思います。武藤嘉紀と宇佐美貴史が争うだろうと思われていたポジションに原口が割って入ったことで、武藤と宇佐美にも刺激になったことでしょう。
一方で、ハリルホジッチ監督が強烈なメッセージを送っているポジションがあります。内田篤人がケガをしている右SBは、監督が誰にも満足していません。
試合途中に交代させられた酒井宏樹は、まさか自分の代わりを原口が務めるとは思っていなかったでしょう。そして酒井高徳はそれでも起用されなかったという屈辱を感じていたことだと思います。
僕は酒井宏から原口への交代というのは、監督が今招集されていない選手に発した言葉でない言葉だと思います。「どうだ、今ならこのポジションにチャンスがあるぞ」と言っているように思えるのです。
きっとみんな目の色を変えてこのポジションを狙うでしょう。そしてそうでないと、内田がケガをしたときに代わりが見つからず、また日本は苦労することになります。刺激の多い交代策でしたが、これは別の意味で効果がありました。
シリア戦に向けてのメンバー発表の時に、新しい右SBの名前が呼ばれても不思議ではありません。むしろ左サイドと同じぐらいの競争が生まれてこそ、日本が強くなれると思います。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。