カフェではなく喫茶店でもない、コーヒー屋「ムーンファクトリー」 #三軒茶屋

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★三軒茶屋の三角地帯にある飲み屋さんを巡る連載企画。
前回のお店「包包」の紹介記事はこちら。
三角地帯の外れに現れる、控えめな看板と急な階段。ほんのり灯るライトに照らされながら2階へ。戸を開けると静かであたたかなコーヒー屋「ムーンファクトリー」の空間が広がります。





取材した日は少し秋めいてきた曇天の夕暮れ時でした。カウンターに並んだドリップ用のサーバー、湯気が似合いそうな無垢の木にかさなるライトの橙色が落ち着いた雰囲気。内装はオーナーが自ら手掛けたそうです。店内で使用されている印象的なランプシェードは、三軒茶屋の三角地帯にある、かみむら食堂の内装を手がけた無相創のものです。



店内に静かにかかる音楽、カウンターの向こうでコーヒーを淹れる心地よい音。本を読み自分の時間を過ごす人、話にふける人がゆったりと寛いでいます。外の賑やかさとうってかわり、穏やかに時間が流れているように感じます。




店の奥には、鎌倉の古書店「ウサギノフクシュウ」によりセレクトされた本が積まれています。本は、月に1度入れ替えられ、購入することもできますよ。





コーヒー豆は、北海道美幌の焙煎家による深煎りのブレンドです。2〜3年に一度アップデートして味に変化をつけていて、今は2種類のブレンドメニューが楽しめます。店頭で豆の購入も可能です。




アイスコーヒーに使う豆はアイス用にブレンドしたもので、一番の深煎り。冷やしてもコーヒーの苦みを損なわないようこだわっているそうです。



店主の尾崎さんとスタッフの吉村さんは、日々コーヒーの勉強中だそうで、カウンターには味のある小型の焙煎機が置いてありました。自分たちで焙煎をしてみるとそれぞれ豆の個性がよくわかり、ますますコーヒーの奥深さを感じたのだそう。

自家製チョコレートケーキは、ギュッと凝縮されたチョコにシナモンが効いた大人な味付け


天然酵母のパンに、ラタトゥイユのような食べ応えのある具材とたっぷりチーズがとろけたピザトースト



お店の基となったのは、京都にあるコーヒー屋さん、「エレファントファクトリー」。『象工場のハッピーエンド』が由来のお店です。エレファントファクトリーのオーナーの元同僚が、店主として立地の雰囲気も似た三角地帯にムーンファクトリーをオープンさせたのが始まりです。

今年の5月から、エレファントファクトリーのスタッフであった尾崎さんが店主となり、新体制で営業されています。

ムーンファクトリー店主、尾崎さん

尾崎さんは、ムーンファクトリーについて、「カフェではなく喫茶店でもないコーヒー屋です。でもそれはあくまで一つの要素。コーヒーという軸を真ん中にして、例えば人、本、音楽など、様々なキーワードが広がり繋がっています。」と教えてくれました。



訪れるお客さんや、店に関わる人達も大きな繋がりとして捉え、中心であるムーンファクトリーはこだわりのコーヒーを淹れています。深夜1時までの営業時間も嬉しいですね。


MOON FACTORY
住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-15-3 寺尾ビル2F
電話番号:03-3487-4192
営業時間:13:00~25:00
定休日:木曜
Photographed by Takashi Sasaki