NECと同社子会社のNetCraker Technology(ネットクラッカー)は9月11日、スペインの大手通信事業者であるTelefonica(テレフォニカ)と共同で、SDN/NFVを活用した実証実験に成功したと発表した。

今回の実証実験で3社は、vCPE(顧客宅内通信機器の仮想化)により企業向け仮想VPNサービスを提供するソリューションを構築した。なお、同ソリューションはNECとネットクラッカーのネットワークの設定・運用を自動化する統合運用ソリューション(オーケストレーション)の他、テレフォニカの仮想インフラソリューション、仮想SSL通信終端機能や仮想ファイアウォールなどの仮想ネットワーク機能を組み合わせているとのこと。

同実験で構築したソリューションにより、ユーザーはセルフサービス・ポータル画面から仮想VPNサービスや他のサービスの利用開始や設定変更などが可能になるという。具体的には、ポータル画面上でVPNユーザーの追加、ファイアウォールやWebフィルタリングの設定、遠隔地のユーザーに対する社内システムやパブリック・クラウド上の企業データへのアクセス権付与などを実現するとしている。

テレフォニカは同ソリューションを企業向けに提供することで、従来は数週間程度かかっていた新サービスの導入時間を数分程度に短縮できる他、サービス開始後は顧客の要求に応じてサービス設定をリアルタイムに変更可能になるという。

またNECは既に、テレフォニカのブラジル子会社であるテレフォニカブラジルと共同で、商用ネットワークによる一般家庭向けの大規模vCPEの実証実験も行っている。

NECとネットクラッカーは、今後もSDN/NFV技術・ソリューションの提供を通してテレフォニカのサービスの発展に貢献すると共に、これまでの実績や経験を活かしてSDN/NFV事業を拡大していくとしている。

(山本善之介)