レスター・シティの岡崎慎司【写真:Getty Images】

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躍動するプレミアの中堅クラブ

 日本代表FW岡崎慎司が所属するレスター・シティは13日、プレミアリーグ第5節でアストン・ヴィラをホームに迎える。ロシアワールドカップ・アジア二次予選アフガニスタン戦で2得点を奪った岡崎は、代表戦の勢いそのままに今季2点目となるゴールを奪うことができるだろうか。

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 今季のプレミアリーグでは、チェルシーやリバプールといったビッグクラブが苦戦を強いられている一方、これまで優勝争いとは無縁だった中堅クラブが大きく躍動している。

 第4節の時点で勝ち点9の2位につけるクリスタルパレスは前節、ジョゼ・モウリーニョ監督がチェルシーの指揮官に就任して以来ホームで2度目となる敗北を味あわせ、スウォンジーはアンドレ・アイェウとバフェティンビ・ゴミスのコンビが大暴れを見せている。

 そして、躍動する中堅クラブのもうひとつのクラブがレスターだ。今季はここまで2勝2分の無敗。ジェイミー・ヴァーディ、リヤド・マハレズ、マーク・オルブライトン、そして岡崎の前線4人が連動し、ここまでリーグ3位タイとなる8ゴールを奪っている。

 しかし、クラウディオ・ラニエリ監督は前節のボーンマス戦で岡崎をベンチスタートとし、24歳のエヌゴロ・カンテをボランチに起用する4-1-4-1を採用。初のプレミア昇格となったボーンマスに先制を許すと、結局後半開始と同時に岡崎を投入し、本来の4-4-2に戻している。

 “いつもの”戦いに戻したことで、岡崎が相手選手のミスを誘い、レスターはPKから同点に追いついた。

 アウェイでの試合ということで指揮官に「まずは守備から」という意識が働いたようだが、今節はホームでの戦いということもあり、岡崎が再び先発に復帰するかどうかに注目が集まる。

長距離移動、過密日程…コンディションに不安抱える岡崎

 その岡崎は、日本代表の試合で長距離移動と過密日程を強いられており、コンディション面に不安が残る。

 カンボジア戦では、相手が深く引いてきたこともあるが、動きにキレがなく精彩を欠くプレーで途中交代となった。

 中立地イランで行われた続くアフガニスタン戦ではコンディション万全、というわけではなかったが2ゴール。その2点目は本田圭佑が強引に打ったシュートのこぼれ球を押し込む“らしさ”が詰まったゴールであり、点取り屋としての片鱗を見せつけた場面でもあった。

 イングランドから日本、イラン、そして再びイングランド…。およそ1週間足らずで地球半周分に相当する2万1650km以上を移動している岡崎。アストン・ヴィラ戦は中4日で迎えるが、自身ここまでリーグ1得点という結果には満足していないはずだ。

 コンディション面に不安を抱えながらも、代表戦での勢いそのままにゴールを奪えるか。シーズン最初の“山場”を迎えた日本代表のストライカーの真価が問われる一戦となる。

昨季からの不安定さが拭えないヴィラ

 一方、“中堅クラブ”のヴィラはその波に完全に乗り遅れてしまった。

 昨季は第25節にしてわずか12得点という深刻な得点力不足を受け、シーズン途中でポール・ランバート監督を解任し、ティム・シャーウッド監督を招聘。13試合19得点とやや向上は見られたものの、シーズン終盤まで残留争いを強いられてしまった。

 今季はキャストが一新。大エースのクリスティアン・ベンテケ、守備の要ロン・フラール、中盤のファビアン・デルフらがクラブを去り、ジョーダン・アイェウ、ジョーダン・アマビ、ジョーダン・ヴェレトー、イドリッサ・ゲイェなどをフランスから大量輸入。

 しかし、今季のスタートは4試合4得点5失点で1勝1分2敗の12位と、その不安定さが改善しきれたとは言い難い。

 マンチェスター・シティから獲得したスコット・シンクレアは4試合3得点と好調だが、攻撃の中心となるべきガブリエル・アグボンラホールにはいまだゴールがなく、チームとしても昨季のモタモタを引きずる形で新シーズンを迎えてしまった。

 8年ぶりの対戦となった昨季は、リーグ戦とFAカップで計3度対戦。レスターはホームでの試合こそ勝利しているものの、ヴィラ・パークで行われた2試合は連敗を喫している。

 今季の最低目標は「プレミア残留」であるレスターにとって、シーズン終盤戦で残留争いのライバルとなり得るヴィラにはきっちりと勝っておきたいところだろう。

text by 編集部