食欲の秋はサンマやキノコが美味しい季節ですが、ちょっと地味な“木の実”にも注目してみませんか? 柿や梨、栗などの秋に採れる木の実には、秋の体を養う栄養がいっぱいです。

柿…ビタミンAとCが豊富で風邪の予防に

秋になると楽しみなのが、甘〜い柿をたくさん食べること。柿には意外にもビタミンCとビタミンAが豊富で、ウイルスに対する免疫力や抵抗力を高めることができます。毎日食べれば、冬に備えて風邪の予防になります。二日酔いで気分が悪い時に良く熟した柿を食べるとすっきりするのも、豊富なビタミンCが肝臓の働きを助け、渋みのもとのタンニンがアルコールを分解するためです。大きめの柿なら1個食べるだけで1日に必要なビタミンCをまかなうことができます。ただし、タンニンには鉄分を吸着する作用もあるので、貧血気味の方は食べ過ぎに注意しましょう。

梨…体の水分調節をするカリウムが豊富

梨の90%は水分ですが、体の水分を調整し、塩分を排出する働きがあるカリウムが豊富に含まれているのが特徴です。夏にほてった体を冷ますにはもってこい。残暑が続いて熱中症になってしまった時にも梨が効果的です。梨はシャリシャリした食感が魅力ですが、これはリグニンと呼ばれる食物繊維によるもの。さらにソルビトールの便を柔らかくし、蠕動運動を促す働きのダブルパワーで便秘解消に効果的です。ソルビトールの薬効は、炎症作用を鎮めること。季節の変わり目に風邪を引いてしまった時にも梨をどうぞ。

栗…栄養価が高く美肌効果も期待できる

栗の主成分はデンプンなので意外とカロリーが高く、5個程食べるだけでお茶碗1杯分のカロリーになってしまいます。でも、脂質は少ないのでヘルシー。秋のエネルギー源に活用したい木の実です。栗の栄養価は高く、アミノ酸が豊富に含まれているのが特徴。美肌効果や、脂肪の燃焼効果、運動による疲労の回復効果などがあります。また、亜鉛も多く含まれていることにも注目したいところ。亜鉛には、肌荒れを防ぐ効果だけでなく、抜け毛を防ぐ効果がありますし、亜鉛不足による味覚障害を防止する効果もあります。その他にも、ビタミンA、B1、B2、C、カリウムなども含まれている滋味に富んだ木の実です。


writer:岩田かほり