朝ドラ「まれ」(NHK 月〜土 朝8時〜)9月11日(金)放送。第24週「女たちのジレンマムース」第143話より。脚本:篠崎絵里子(崎の大は立) 演出:西村武五郎


143話は、こんな話


子供とケーキを選ぶことのできない希(土屋太鳳)は、それをテーマにしたケーキを作ることに。“母”を表す食材を探した結果、おっぱい→グルタミン酸→昆布にいきつく。それを使って、ついに「デュ・ヴィ」(ふたつの人生)というケーキ(ムース)が完成した。

今日の、おっぱい


美味しそう〜 おっぱいケーキ(デュ・ヴィ)!
希ががんばってつくった、お母さんの食材(昆布)を使った桃とホワイトチョコのムースは、まるで張りのあるおっぱいのような形状でした。頂点にのったベリーは乳首みたいで。
昆布の旨味って洋菓子に合うのけ? と思って、沙耶(飯豊まりえ)みたいに、ネット検索をしたら、けっこう出てきまして、意外とポピュラリティーを獲得してるのかと驚きました。
しかも、「まれ」で製菓指導している辻口博啓が昆布をつかったスイーツの代表格のようで、希の新作は、彼のチョコレート(DNA ショコラ)のアイデアから生まれたんですね。
辻口のオフィシャルサイトのインタビューに、
「人間が生まれて一番最初に口にする味は母乳で、母乳の成分を調べると、グルタミン酸というアミノ酸が非常に豊富に含まれています。そして自然界の食材の中で一番グルタミン酸を多く含んでいるのが「昆布」です。特に昆布の中でも「真昆布」が味が一番クリアで繊細なんです。(以下略)」
と熱く語っている一節があります。
このチョコは、世界的なチョコレートのコンクールで賞をとっていますから、希が世界一になれる可能性は大きいですね。
そして、わたし、辻口シェフの旨味チョコ、食べたことあったのを思い出しました。渋谷のヒカリエでバレンタインデーのチョコを探していて出会ったのです。実家が和菓子屋さんだった辻口シェフの和チョコは、小さな粒のなかに科学の規則性こそ強靭な芸術であるというような、大きな夢や自信がぎゅうっと詰まっています。ものすごい研鑽を積んでつくったんだろうなあ。
そういう根拠のあるエピソードを使うと、ドラマもたちまち締まりますな。

今日の、気になる


文(田中裕子)の「秘密のキノコ」ってなんなのー。
おっぱいとか秘密のキノコとか、「まれ」って朝ドラの健全性ををほんのちょっとずつ突き崩していますよね。
(木俣冬)

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いまひとつ視聴率が伸びないが、奮闘は讃えたい。NHK朝ドラ「まれ」おさらい(54話までを総括))