日に日に日差しも弱くなり、ようやく秋到来。今年の夏は特に暑い日が続き、気を付けていたのに日焼けしてしまったという人も少なくないだろう。肌は日焼けを起こすから、光に当たって「ダメージを受けたんだな」と、わかりやすいけれど、肌同様ダメージを受けているのが髪。帽子をかぶっていなければ、頭頂部は日光をダイレクトに吸収しており、肌よりもダメージを受けている時間は長い。

肌同様、髪の毛もケアしてあげたいところだが、髪に良いことってどんなことをすればよいのだろう? シャンプーやコンディショナーを低刺激のものにすれば良いということは想像はつくけれど、食に関してはどうだろう。日焼けの場合、ビタミンCやビタミンEが良いといわれているけれど、髪の場合は…? よく言われるコンブやワカメが髪に良いといわれるけど、実はあれは間違いだという。黒々とゆらゆら生える姿が、なんとも髪の毛に良さそうなイメージを持たせるだけで、実際は医学的根拠はなし。髪の毛に良いとされる成分は少量しか入っていないとのこと。

では、本当に髪の毛に良い成分は…?

●髪の毛の生成には“システイン”

抜け毛が増えるとまず気になるのが薄毛だが、髪の生成させるために必要な成分がシステインだ。システインとはアミノ酸の一種で、体の代謝をスムーズにする効果や抗真菌剤の効きを高める、ビタミンB6に用いる、飲酒や喫煙で体内に発生する有害物質を無害化するなど様々な役割があるそう。体内では肝臓でもメチオニンという成分から生成され、自然界ではL-システインと呼ばれる成分で存在。健康食品やサプリメントでは、このL-システインを用いることの方が多いようだ。

つまり、L-システインのサプリメント等を摂取するか、メチオニンを含む食品を意識的に摂るとよいというわけ。

メチオニンを多く含むBest5食品は、次の通り。

1位●「かつお節」

100g中、なんと2200mgのメチオニンを含むという、高メチオニン食品。しかし、フワフワと軽いかつお節をたくさん摂取するのはコストパフォーマンスに欠けるかもしれない。毎日少しずつ、ごはんやおかずにかけるなどして摂取しよう。

2位●「小麦たんぱく」

100g中1300g。さまざまな調理に使いやすく、これなら摂取も簡単。

3位●「しらす干し」

100g中、1100mgと、かつお節ほどでないにしても、こちらもなかなかの含有量。

4位●「あまのり」

100g中、850mg程度とこちらもなかなかの含有量。あまのりとは、いわゆるのりの原料。摂取しやすいので、毎日の食事にちょい足しするだけで、気軽に摂取できるのはうれしい。

5位●「すじこ」「脱脂粉乳」

100g中、830mgとあまのり同等の含有量だが、ややお値段が高価になるのが玉に瑕。塩分も多いので、摂りすぎに注意! 脱脂粉乳もすじこ同等。もし買うならば、脱脂粉乳の方がすじこに比べてコストパフォーマンスは高そうだ。

比較的、魚介類はメチオニンを豊富に含む食品が多いようだ。ちなみに気になる、コンブは100g中140mg、ワカメは98mgとやはり低め。髪のダメージや抜け毛が気になる人は、かつお節やしらす干し、のりなど、オーソドックスな和食の食生活を心がけると良さそう。もちろん、栄養バランスはもっと大切。偏食せず、バランスよく食べながら、メチオニンを摂取しよう。

(文・奈古善晴/考務店)