柏戦で決勝ゴールを決めた浦和FW高木俊幸【写真:Getty Images】

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 J1の浦和レッズは11日、2ndステージ第10節で柏レイソルと対戦し、1-0で勝利した。

 平日開催にも関わらず集まった2万9000人のサポーターを沸かせたのは、誰よりもゴールを欲していたFW高木俊幸だった。そして、このゴールを誰よりも喜んだのは、ずっと応援を続けていた元プロ野球選手の父・高木豊さんだった。

 試合は浦和が一方的に優位に進めるも、スコアレスのまま時計の針が進む。しかし、84分に関根貴大との交代で出場した高木が左サイドからカットインして右足を振りぬくと、柏GK菅野孝憲の前で不規則にバウンドし、そのままゴールネットを揺らした。

 これまでのリーグ戦で先発出場することもあり、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督からチャンスをもらっていたものの、なかなかゴールにまでは至らなかった。それでも、浦和でのリーグ戦出場15試合目となったこの試合のわずかな出場時間でゴールという結果を残し、チームを勝利に導いている。

 豊さんは試合後、自身のブログで息子のゴールへの喜び、そして浦和の選手とサポーターへ感謝の思いを綴った。

「喜び方も忘れるくらい長い時間を悩み過ごしていた。画面がボヤけてくる。私も息子と同じく喜び方を忘れている(笑)

 嬉しかった。素直に嬉しかった! ここまで結果の出ない選手を使ってくれた監督、ゴールを決めた時の選手達の祝福。そして、呆れる事なく応援してくれていたサポーターの皆さん。感謝、感謝、感謝だ!

 やっと浦和レッズの一員になれた気がする。一選手の悩みを共有出来るチームメイト! 温かく素晴らしいチームに所属してる事を誇りに思わずにはいられない」

 J2の東京ヴェルディでは、次男・善朗と三男・大輔が輝きを放っている。その一方で、ひとりJ1で戦う長男は悩んでいた。しかし、このゴールをきっかけに悩みも少しは晴れたのかもしれない。

 次節は高木の古巣でもある清水エスパルスとアウェイで対戦する。悩める長男は、古巣相手に2試合連続ゴールを奪えるだろうか。

text by 編集部