堀川、石川遼を撃破し2回戦へ!(撮影:福田文平)

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<片山晋呉インビテーショナルネスレ日本マッチプレー選手権 レクサス杯 第1回戦◇11日◇恵庭CC(6,988ヤード・パー72)>
 堀川未来夢。一度聞いたら忘れない名前のツアールーキーが大金星だ。日本大学国際関係学部を卒業したばかりの22歳が、石川遼との18番までもつれた大接戦を制して初戦突破を果たした。
石川遼とがっちり握手をする堀川
 高校時代に挙げた勝利を皮切りに日本ツアー11勝。今や世界最高峰PGAツアーメンバーの一員である1つ上の石川は、堀川にとっては年齢以上に遠い存在。前夜祭での組み合わせ発表時に石川との対戦が決まると鳥肌が立った。「体はガチガチ。心拍数が上がってリズムがこんなに崩れるのかと」。前半は緊張も手伝ってショットが曲がりに曲がり、苦しい戦い。2番では左に引っ掛けてあわやOBというティショットで早々にリードを許した。
 しかし、石川の足踏みにも助けられながら徐々にリズムを取り戻すと、6番では4メートルのパーパットをねじ込んで引き分けに持ち込むなど、持ち味の粘りを先輩の前で存分に披露。オールスクエアで迎えた最終18番はオナーの石川が右の林に打ち込んだのを横目に「ティショットからセカンドまでほぼ完璧」とフェアウェイからの136ヤードを9番アイアンで3メートルにつけて勝負を決めた。
 「もう、穴があったら入りたい。18ホールしんどかった〜」とホールアウト後には即効で弱音を吐きだしたのはご愛嬌。勝因を問われると「気持ちで負けなかったこと。とにかく全部攻めようと思って、ショートホール以外はドライバーで。それでやられたらしかたない。今日の18ホールはこれからやっていく上ですごいスキルになる」と胸を、いや、やけに盛り上がった大胸筋を張った。
 大学を卒業した今も静岡県にある寮に住みながら後輩とともに朝練、筋トレに汗を流す日々。学生時代には松山英樹が2度制したアジア・パシフィックアマチュア選手権2位などの実績を残し、QTを通過して今季からツアープロとしての戦いをスタートさせている。大学入学時から14キロ増えたという176センチ、78キロの体に似合わず飛距離はでないが、小技でゲームを作るタイプ。グローブをしないのは繊細な感覚を重視する技巧派ならでは。憧れは大学の先輩でもある丸山茂樹で、その流れでクラブもずっとブリヂストンだ。
 夢は丸山のように海外ツアーにあるけれど、「ゴルフでいつダメになるかわからないので」と大学をしっかり卒業した堅実派は、当面の目標にシード確保と日本ツアーでの優勝を挙げる。だが、今大会を勝てば手に入るのは7,000万円のビッグプライズと、欧州ツアー「ハッサンII世トロフィ」への出場権。熾烈な戦いの先には”未来の夢”が確かにある。

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