世界初の巻物キーボードから合金ロボスタイルまで、最新モバイルキーボードが熱い

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スマホの大型化やタブレットの普及で、キーボードと組み合わせてパソコンのように使う人が増えてきた。
こうしたニーズに、メーカーは敏感だ。
9月4日ベルリンで開催された国際家電見本市「IFA 2015」に、世界初の巻物型モバイルキーボードが出展され、大きな話題となっている。

実は、今、工夫を凝らしたモバイルキーボードが次々と登場し、ホットな状況になっているのだ。

●まるで風呂フタ式? 世界初の巻物型キーボード「Rolly Keyboard」(LGエレクトロニクス)
「IFA 2015」で話題を集めた巻物型キーボード「Rolly Keyboard」。最大の特徴は、風呂のフタのようにくるくると巻いてコンパクトなスティック状になることだ。
上着の内ポケットにでも入るほどのアイデアと携帯性は、多くの人に衝撃を与えた。
多くのメーカーや製品が「薄い」「小さい」キーボードに向かう中、コンパクト性を優先した巻物型のアイデアは斬新だ。

特に、薄さより、面積をとらないコンパクトさを求める人には、これ以上魅力的な製品はないだろう。
この製品、コンパクトながら本体に収納式のスタンドも搭載している。外出先でもスマホやタブレットを立てかけてパソコンスタイルで使うことができる。

薄型のシリコン製モバイルキーボードと比べると、キーストロークが深いのも、巻物型の構造を生かしている長所だ。短所としては、「巻く」スタイルのため、キー列の間のスペースが広いことや、キーが4段(通常は5段)という点だ。キーが1列少ないので、数字キーは通常キーボードに比べて入力しにくいことは注意が必要だろう。
なお、出展された製品は英字配列で、日本での発売は未定とのこと。
Android/iOS/Windows搭載デバイスに対応、2つの異なるデバイスで同時接続可能


「Rolly Keyboard」(LGエレクトロニクス)


●これは薄い!薄型軽量・防滴設計の二つ折り「Universal Foldable Keyboard」(日本マイクロソフト)
キーボードには定評のあるマイクロソフトの超薄型二つ折りキーボードだ。
本体の厚さが、約5.3mm(折りたたみ時で約10.5mm)というスリムさは驚きだ。
さらに防滴設計なので、水などをこぼしても安心だ。
二つ折りタイプは、収納時に小さくなるため外出時や社内での移動など、スマホやタブレットとともに手軽に持ち運べるので便利だ。
ただ、このタイプは中央には折りたたむためのスペースが必要になる。そのため、中央に隣接するキーは大きさが異なっていて少し慣れが必要な場合もある点は注意しよう。
Android/iOS/Windows Phone/Windows搭載デバイスに対応、最大2台までの端末とペアリング可能、重さ180g、2015年9月24日発売予定、参考価格9980円


「Universal Foldable Keyboard」(日本マイクロソフト)


●超合金ロボ? 観音開き型 折りたたみ式キーボード(EC Technology)
この製品の最大の特徴は、外観と観音開きという折りたたみ方法だ。
本体はアルミ素材で剛性が高く、まるで超合金ロボを彷彿とさせるデザインだ。

開いた状態ではヒンジの部分で固定されるため安定性があり、膝の上に置いても水平を保つことができる。また、ヒンジ部分にはゴムが埋め込まれているため、滑り止めの役割も果たす。電車内などで入力したい人には大きなメリットだ。また、折りたたみ部分はキー配列に合わせてジグザグになっているため、キーの大きさが違うといった違和感もない。
ただ、本製品はマルチペアリング対応ではないので、複数デバイスで利用したい人は注意したい。
Android/iOS/Windows搭載デバイスに対応、重さ184g、実売価格4000円程度


ウルトラスリムミニワイヤレス折りたたみBluetoothキーボード(EC Technolog)


ここで紹介した3製品は、いずれもマルチデバイス対応のBluetooth接続キーボードである。
スマホやタブレット、PCタブレットなどで利用できる。用途やデザインの好みに合わせて選びたい。

また、ロジクールは先日発表された「iPad Pro」向けのキーボードを発売すると発表している。iPad Proのスマートコネクタを活用し、ペアリング作業が不要になるとのこと。iPad Proを購入予定の人は、こちらも期待したい。


内藤由美