Doctors Me(ドクターズミー)- 【産婦人科医の妊活コラム】Vol.13: 【妊活の検査4】 超音波で身体の中をチェック! 経腟超音波検査

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妊活女性が不妊クリニックを受診した際に女性が受ける主な検査(連載第9回参照)、は

・ホルモン検査
・経膣超音波検査
・子宮卵管造影検査
・フーナーテスト(性交後検査)
・クラミジア抗体検査
・卵巣予備能検査

ですが、前3回(第10回、11回、12回)に渡り、 ホルモン検査についてお話しましたので、今回は、経腟超音波検査について、解説していきたいと思います。

経腟超音波検査とは?


産婦人科を受診すると、内診と並んでよく受けることになる検査が、経腟超音波検査です。特に妊活中の女性は、不妊クリニックを受診すると、ほぼ必ず受けることになります。

超音波検査は、その名の通り、体内に超音波を送り、跳ね返ってくる反射波(エコー)をとらえて、体内の状態を画像化します。超音波による身体に対する悪影響は、全くなく、身体に優しい検査と言えます。

具体的には、経腟プローブとよばれる、細い棒状の超音波発信装置を膣の中に入れて、子宮と、卵巣、卵管の状態を超音波で調べます。

痛みはほとんどありません

リラックスして受診すれば痛みはほとんど感じませんが、緊張によって力が入ってしまうと、挿入時に痛みを感じることがありますので、そのときは正直に医師に伝えてください。痛みを和らげるためのゼリーなどを使用することもできます。

検査でわかることは?

経腟超音波検査を受けると、以下のことがわかります。

•子宮の状態
子宮の大きさ、形、向き。子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮奇形などの有無や、 子宮内膜の経時的な変化などもわかる。

•卵巣の状態
左右の卵巣の大きさと位置。卵胞期には、発育している卵胞の数や大きさとその発育。卵巣腫瘍や多嚢胞性卵巣症候群などの有無。

•卵管の状態
卵管水腫などの有無。

経腟超音波検査によって、卵巣内の卵胞が確実に観察できるようになったため、排卵のタイミングの診断や、体外受精をはじめとする排卵誘発の際には欠かせないものになりました。

検査にあたって知っておきたいこと

ただ、こんな経腟超音波検査検査にも欠点があります。膣から挿入したプローブから超音波をあてられる範囲には限りがあります。膣から遠くなるほど観察しづらくなり、また10cmを超える大きな筋腫や腫瘍などは観察しにくくなります。経腟超音波検査でわかりにくい何かがある場合は、他の検査を併用する必要が出てきます。