[練習試合]ガンガンキャプテン・菅原由勢、U-15代表の右翼はこの男に託された

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[9.9 練習試合 U-15日本代表 6-1 市立長野高 菅平]

 アグレッシブかつアクティブに。U-15日本代表随一の元気者・菅原由勢(ゆきなり、名古屋U15)のプレーの軸は、どのポジションにいてもブレることがない。チーム発足当初から森山佳郎監督はプレー面に加えて、前向きに取り組み続けるメンタリティーを評価。この大事な大会に向けてキャプテンマークを巻くことが濃厚な情勢だ。

 持ち味は確かな技術と豊富な運動量。昨年7月に行われたゴシアカップ(スウェーデン)ではU-14Jリーグ選抜の一員として屈強な外国人選手相手に一歩も引かぬ勇敢さと高度なボールテクニックを見せて本場の観衆を魅了。優勝を飾ると同時に大会MVPにも選出された。その大会でもムードメーカーとしての存在感は際立っており、味方を鼓舞して自分も鼓舞するハートの強さは一つの個性として確立されていた。

 9月16日に開幕するAFC U-16選手権予選に向けての強化策として森山監督はこのタレントを右SBへ大胆にコンバート。押し込む展開が予想される中でボールを持って起点になれて、なおかつオーバーラップを繰り返すスタミナもある菅原に右翼を託す形となった。「一つのポジションしかできないようではダメ」と本人も前向きで、9日に行われた長野U-18との練習試合では「ガンガン」という擬態語の似合う攻撃参加を繰り返してチームを盛り立てた。

 際立ったのは連動性の高さ。左利きの右MF久保建英がカットインを得意とするだけに、果敢に上がりまくる右SBの菅原との相性は抜群。本職はMFだけに後方からのパス出しにも不安はない。もちろん、絞っての守備などDFを本職とする選手に比べて課題も見えるが、この試合についてはポジティブな要素が上回った。

 菅原はこの試合について「この1年やって来たチームとしての積み重ねが出せた試合だった。連動性、相手を上回る気持ち、攻守の切り替え。全部を出せた」と手ごたえを得たことを明かしつつ、「(メンバーに)入りたくても入れなかった選手の分も、日本のためにも戦ってきます」と、目前に迫った予選に向けてあらためて闘志を燃やしていた。

(取材・文 川端暁彦)