『大阪府警察』(wikipedia)

写真拡大

 これでは、一般人は誰に守ってもらえば良いのか、本当にわからなくなる。

 女性を監禁し、集団で乱暴したとして、大阪府警捜査1課は7日、監禁と集団強姦容疑で、大阪府警箕面署刑事課の巡査部長、梅本大輔容疑者(36)と、元府警警察官で配送運転手の溝畑優(ゆう)容疑者(32)を逮捕したと発表した。

 昨年12月、2人は数人の男とともに、大阪市天王寺区内のホテルで乱暴しようと20代の女性をホテルの一室に監禁。両手をひものようなもので緊縛して肩や足を押さえつけ、アイマスクのようなもので目隠しするなどして乱暴したとしている。

 レイプ自体、到底許されるものではないが、何より世の中を憤慨させたのは、溝畑容疑者がインターネットの掲示板で集団強姦を呼びかけ、梅本容疑者を含む数人の男と犯行におよんだ点だ。2009年にも、インターネットの交流サイトで仲間を募り、東京都内で約10件の集団強姦致傷や逮捕監禁を犯した容疑で4人が逮捕される事件があったが、今回は現職の巡査部長と元警察官が主犯というのだから、呆れてものも言えない。

「指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の分裂騒動で世の中がピリピリと張り詰めている時に、とんでもない事件が表立ってしまったものです。山口組の総本部は神戸ですから、目と鼻の先である大阪は、当然警戒を強めなければなりません。これまで以上に府警の腕が試されるところでしょうに、あまりに非人道的な事件を起こしてしまい、信頼の失墜は避けられないでしょう」(記者)

 12年には海水浴場で知り合った少女を乱暴した容疑で、府警布施署地域課の巡査長(当時27)が逮捕(後に起訴)。13年には堺署で起きた公務執行妨害事件に関する虚偽調書作成事件など、近年の大阪府警は悪質な不祥事、犯罪が続発している。「またか」「暴力団と警察の区別がつかない」など、驚きよりも呆れる声が多いようにも思う。

「大阪府警のみならず、警察のモラル低下はずいぶん前から叫ばれています。今回は単に犯罪を犯しただけでなく、ネット犯罪者の手法を取り入れた悪質極まりないもの。これはもう“人間性”そのものの問題ですよ。居酒屋やバーで時折警察官であることを自慢する人間に出会いますが、『元暴走族』『今まで運動だけしかしていない』など、過去の下らない自慢を繰り返す連中も少なくありません。組織としてのモラル向上以前に、採用試験の方法から見直す必要に迫られているように思えてならないのです」(同)

 厳しい訓練や規律に耐えてこその警察官。多大なストレスによって犯罪や女性への悪戯に走ってしまう人間心理があるとしても、街や国の治安を守る立場にあり、責務に見合う収入(平均年収800万円以上)も得ている状況で、あらゆる言い訳は通用しない。

 8日、『5時に夢中!』(TOKYO MX)でタレントの岡本夏生が同事件に対し「女性側も、自分の身は自分で守っていかないと。知らない男について行ったり、ウマ味のある話に乗っからないようにしなきゃいけない」と語っていたが、警察に全面的な信頼をおけない今、女性に限らず一般人は無用なトラブルや犯罪に巻き込まれない“自衛手段”を、これまで以上に講じる必要があるのではないか。