『ピクミン4』が完成目前? 宮本茂氏が『スーパーマリオギャラクシー』新作の可能性にも言及

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植物でも動物でもない不思議な生物ピクミンを率いるAIアクションゲーム『ピクミン』の最新作が完成目前であることを、任天堂の宮本茂氏は海外メディアの取材で明らかにしました。順当にWii U用ソフトなのか、それとも任天堂の次世代ハード"NX"向けとなるのか。『スーパーマリオギャラクシー』シリーズへの言及もあり、今後の任天堂ハードの行く末を占う上で示唆に富んだ内容となっています。



海外メディアEurogamerの取材で、任天堂の宮本茂氏はAIアクションゲーム『ピクミン』の最新作が完成目前であると明かしました。Eurogamerが任天堂に問い合わせたところ「開発中なのは確かだが、それ以上の情報は言えない」とのこと。

【ギャラリー】『ピクミン』と『スーパーマリオギャラクシー』シリーズ (7枚)



『ピクミン』シリーズは、プチトマトサイズの不思議な生物ピクミンを群れを率いるAIアクションゲーム。宮本茂氏が庭いじりをヒントのひとつにしたことから、どこかの惑星というSF設定ながら、見慣れた草や空き缶らしきオブジェクトがあったり、舞台はまるで近所の公園のよう。危険生物がうろつく過酷な生態系の中で、主人公はひ弱なピクミン達のリーダーとなって指揮を取り、最終的には宇宙船を修理して脱出するサバイバルな内容です。

毎回デキの良さは定評ある『ピクミン』シリーズですが、続編が出るまでに歳月がかかりがち。ゲームキューブ用の初代は2001年、『2』が2004年に発売。Wiiでは初代と『2』の移植のみで、Wii Uに世代交代した『3』は2013年発売と、前作から10年近くのブランクが空いてしまいました。

『2』は初代を基礎にボリュームアップしたのに対し、『3』はゲームシステムが「段取り」重視へとシフト。主人公が複数となり、部隊Aは橋をかけ、部隊Bが荷物を運び......といったダンドリ方向に進化しました。そのため、根本からゲームバランスを見直す必要に迫られ、開発に時間がかかったと推測されます。

「3」から新作の「4」までわずか2年で完成とすれば、「段取り」のノウハウは継承しつつ、実質的に「3」のステージ追加的な作りが考えられます。締め切りに追われる初代の忙しさを思わせた「3」に対して、今回はマイペースな「2」に回帰するのかもしれません。

プラットフォームはWii Uになるのか、それとも任天堂の次期ハード「NX」かは不明。若いユーザーを惹きつけている『スプラトゥーン』やオールドファンを呼び戻すかもしれない『スーパーマリオメーカー』に続いて、Wii Uを救う第三の矢として放たれるのか。ないしはNXをロケットスタートさせる起爆剤となるのか。『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』のように新旧2つのハードを股にかけたマルチタイトルになる第三の道もありえます。

同じくEurogamerの取材で、宮本茂氏は『スーパーマリオギャラクシー』新作の可能性にも触れています。社内でいつも議題には上るものの、『スーパーマリオ64』でさえ3D酔いや3D特有の難しさが不評を呼んだこともあり、2D路線の『Newスーパーマリオブラザーズ』に回帰した経緯があって難しいとのこと。実際、『Newスーパーマリオブラザーズ』の売上は全世界で2930万本を記録し『スーパーマリオギャラクシー』(1250万本)や同『2』(740万本)の倍以上です。

ただ、『スーパーマリオギャラクシー』シリーズ新作や3Dアクションにチャレンジする意欲はあると断言。並行して多くのゲームを作ることは出来ないが......と保留をつけつつ、「ハードウェアの技術は日進月歩で、両方(ギャラクシー新作とそれ以外の3Dアクション)のオプションを実現する機会はあるでしょう」と将来への含みを持たせています。

つまり将来ではない現在のハードであるWii Uでは、『スーパーマリオギャラクシー3』が開発される気配は薄く、少なくともNX以降に持ち越されそう。が、宮本茂氏と手塚卓志氏、二人のマリオの生みの親に初代『スーパーマリオブラザーズ』ステージ1-1の思い出を解説してもらってテンションが上がるEurogamerの人達を(下記)を見るかぎり、しばらく人類は2Dマリオだけでも幸せに浸れる見込みです。