日本はあくまでアジアでトップを走り続けなければいけない国だし、そうあって欲しいというのが、僕の希望。そう願っているのは僕だけではないはずだからね。
 
 10月8日のシリア戦は、ハリルホジッチ監督にとって初めて迎える大一番のゲームだ。今回のアフガニスタン戦と同じく、中立国(オマーン)での開催となるけれど、おそらくシリア戦も、日本がゲームの主導権を握る展開になるだろう。
 
 シリアからすれば「引き分け」でも結果オーライとなる。中東のメンタリティを考えると、引き分け狙いの戦い方ができるとは想像できないけれど、向こうがどんな戦い方で挑んでくるにせよ、日本は是が非でも「勝点3」を奪わなければならない。
 
 そこで日本に求められるのはいつもと変わらない。ゴールをこじ開けることだ。ただ、ここまで煽っておきながら言うのもなんだけど、個人的にはそれほど心配はしていない。
 
 攻撃の中心となるべき香川がアフガニスタン戦で2ゴールを奪って、ドルトムントでしか結果を残せないというジレンマを乗り越えてくれた。これでエースが完全に吹っ切れてくれたはずだから。
 
 シリア戦という“山場”を迎える前にエースが完全復活したことは、日本にとってなにより明るいニュース。大一番を前に香川が2ゴールを奪ったことの意味は大きいよ。