東京で始動する「Playable City」とは、いったいなんだ?

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英国ブリストル発祥の「Playable City」が東京にやってくる。「遊び」と「都市」の本質を学び、テクノロジーによって都市と人、人と人をつなぐアートプロジェクトを構想するワークショップ及びアイデアラボの参加者、募集中。

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英国ブリストル市のメディアセンター「Watershed」が2012年に立ち上げた、都市で“遊ぶ”クリエイティヴ・プラットフォーム「Playable City」が、東京で始動する

ライゾマティクスの齋藤精一がクリエイティヴディレクターを務め、初年度となる今年はコンセプトに対する理解を広めるために、都内でワークショップやアイデアラボが開催される。初回のワークショップは9月12日(土)に虎ノ門ヒルズフォーラムで行われる(詳細は記事後半に記載)。

Playable Cityとは?

かつて注目を集めた「スマートシティ」構想はすでに世界で実装が進んでおり、世界各地でより利便性の高い都市生活を目指した取り組みが進められている。それは例えば、街中に設置され行き交う人々の動作を感知するセンサーであり、あるいはスマートフォンを活用して街中での移動やショッピングをより便利にするサーヴィスだ。

しかし、はたしてテクノロジーは都市生活をより便利にするだけで十分なのだろうか。もっと子どもから大人まで誰もが楽しめるアートプロジェクトを構想し、街中に実装すべきではないだろうか──。それがPlayable Cityが掲げる問いだ。

発祥の地、ブリストルでは2年に1回のカンファレンスと、年1回のクリエイティヴアワードが開催されている。

初年度のアワードでは、電信柱や郵便ポストとスマートフォンを通じておしゃべりできるアートプロジェクト「Hello Lamp Post」が受賞した。ブリストル市内の電信柱や郵便ポストにシステムが実装され、街に笑顔が増えた。

昨年は、街灯が映す影と戯れるインタラクティヴ作品「Shadowing」が受賞。ブリストル市内8箇所の街灯に、特別な照明システムが搭載され、その下を通る市民たちの注目の的となった。

そして今年は、60カ国から計197作品もの応募があり、ポーランドの実験的建築ラボ「LAX」による、街中で動物のインタラクティヴ映像と戯れるアートプロジェクト「Urbanimals」が受賞し、実装に向けて現在準備が進められている。

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ワークショップ・アイデアラボの参加者、募集中

東京では、まずは「Playable City」のアプローチについて理解を深めるワークショップが開催される。

Playable Cityのヴィジョンに共感するライゾマティクス代表の齋藤精一がファシリテーターを務め、全3回のシリーズとして構成されている。

9月12日(土)に開催される第1回では、まずPlayable Cityのコンセプトの紹介から始まり、「Play」を取り入れた世界各地のアートプロジェクトを検証しながら、テクノロジーによる「遊び」の新たな可能性について考える。後半は実際に虎ノ門の街に出て、遊びのきっかけを探すフィールドワークを行う。

9月15日(火)に開催される第2回では「都市」に焦点をあて、リサーチデータを参考にしながら都市の過去と現在を学ぶ。また、グループワークでは都市での現在の人々の暮らしを考えながら、さまざまな理想のペルソナを描いていく。

10月2日(金)の最終回では、前2回のワークショップでの対話をヒントに、「遊び心」と「テクノロジー」を取り入れた都市と人、人と人をつなぐアートプロジェクトのアイデアを構想していく。

全3回ワークショップシリーズ

「遊び」と「都市」の本質を学び、東京に実装してみたいアートプロジェクトのアイデアを構想する参加者、募集中。

>>応募はこちら

第1回:「Exploring Play−『遊び」』とは?」
日時:2015年9月12日(土)13:00‐16:00

第2回:「Exploring the City−『都市』とは?」
日時:2015年9月15日(火)19:00‐21:30

第3回:「Exploring Ideas−『都市 x 遊び』のアイデア」
日時:2015年10月2日(金)19:00‐21:30

会場:虎ノ門ヒルズフォーラム(〒105-6390 東京都港区虎ノ門1丁目23番1〜4号/虎ノ門ヒルズ4-5階)
対象:アーティスト、デザイナー、技術者、テクノロジスト、建築家、学生ほか
定員:各回40名
参加費:各回1,000円 (申し込み時事前決済)
申し込み締切:各回の前日正午までオンラインで受付、定員に達し次第終了
問い合わせ:ブリティッシュ・カウンシル(uk-event@britishcouncil.or.jp)

10月には、ブリストルからWatershedのクリエイティヴディレクター、クレア・レディントンが来日し、10月10日、11日の2日間にわたって「アイデアラボ」が開催される。彼女のファシリテーションのもとで、遊び心とテクノロジーを掛け合わせ、都市の中に思いがけない交流が生まれるきっかけや、市民間のコミュニケーションを生み出すアイデアの創出を試みる予定だ。

Playable City Tokyo 2015 アイデアラボ

東京に実装できる優れたアートプロジェクトのアイデアを生み出す2日間。クレア・レディントン(英国Playable Cityディレクター)がファシリテーターを務め、齋藤精一もゲストとして参加する。

>>応募はこちら

日時:2015年10月10日(土)10:00‐18:00、11日(日)10:00‐17:00
会場:虎ノ門ヒルズフォーラム、ホールA (虎ノ門ヒルズ5階/〒105-6390 東京都港区虎ノ門1丁目23番1〜4号)
ファシリテーター:クレア・レディントン (英国Watershed クリエイティヴディレクター)
ゲスト:齋藤 精一ほか
対象:アーティスト、デザイナー、技術者、テクノロジスト、建築家、学生ほか
応募条件:ラボ両日参加が条件です。また、ワークショップシリーズ(全3回)に参加されることをおすすめします。参加に際しては主催者が定める著作権などの知的財産、そのほかの権利についての条項に同意・順守していただきます。
定員:20名
参加費:2,000円(2日間通し、参加確定後事前決済)
応募締切:2015年9月27日(日)
応募後の流れ:ご応募を受け付けましたら、確認メールが自動送信されます。審査の結果、正式な参加登録の方法を9月30日(水)までにメールでご連絡いたします。
参加問い合わせ:ブリティッシュ・カウンシル (uk-event@britishcouncil.or.jp)

ワークショップやアイデアラボの成果は、10月に東京で開催される「Innovative City Forum」と、11月にブリストルで開催される「Festival of the Future City」で発表される予定だ。

2020年に世界中が注目する祭典が開催される東京が、これから目指すべき都市像とは? 人間味が消えつつある都市空間に「遊び心」を取り入れるアートプロジェクトを通して、そのヒントとなるものが何か見えてくるかもしれない。

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