知識ゼロで不安! 自分に最適な「保険」を選ぶポイントは?

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◆今回のお悩み
相談者:maiさん
「保険に入ったことが一切なく、どんなものに入ればいいのかわかりません。保険の知識がまったくないのも不安です」

編集部 maiさんは現在、民間保険に未加入であることに不安を感じているようです。彼女もそうですが、一般的に、企業などに勤めていれば社会保険には自動的に入っているかと思いますが、民間保険に入るメリットはあるのでしょうか?

風呂内亜矢(以下、風呂内) 保険は、現時点で足りない保障をすぐに準備できるのが特徴です。よく「貯蓄は三角、保険は四角」と言われます。これは、貯蓄は自分が貯めれば年月とともに右肩上がりで資産になる、三角形のようなお金の増え方になりますが、保険は、たとえば死亡保障200万円の保険に入れば、その時点ですでに200万円の資産を持つことになるからです。

maiさんのように企業の正社員であれば、傷病手当金や障害年金など公的保険・年金でかなり担保されるとはいえ、最低限の保障ではあるため、足りないと言えば足りないわけです。そう考えると、民間保険は、その足りない部分を自分のオリジナルでプラスできることがメリットと言えるでしょう。

編集部 つまり、将来に不安を持っている人にとって民間保険は安心材料のひとつになるということですね。ですがmaiさんは保険の知識がまったくなく、どんなものを選べばいいのかもわからないとのこと。まずは「保険選びの基本」について教えてください。

風呂内 どんな保険を選ぶのか、その切り口は2つあります。ひとつはお金の支払い方法で、「定期保険」「終身保険」「養老保険」の3パターンがあります。「定期保険」は1年、5年、10年など保険期間が定まっていて、安い保険料で大きな保障を得ることができます。ただし掛け捨てで、保険期間終了時に更新をすると保険料が上がることを覚えておきましょう。

「終身保険」は、文字通り「身が終わる」まで保障する保険。つまり、保険期間が一生涯続きます。掛け捨てではないため、定期保険に比べて保険料は高め。たとえば30代女性で1,000万円の死亡保障をかけた場合、定期保険で保険料が約1,000円だとすれば、終身保険では約1.5万円ほどかかるイメージです。

「養老保険」は定期保険と終身保険の両方の性格を持っています。保険期間が決まっていて、満期まで保険料を積み立てれば、満期金を受け取ることができます。保障はおまけのような感じなので、貯蓄目的で入る人は多いですね。保険料は終身保険と同程度、またはそれ以上と想定しておきましょう。

編集部 それぞれの保険の特徴を知ったうえで、選ぶ際に注意しておきたいことはありますか?

風呂内 これらのパターンを組み合わせた保険がけっこうあるので、保障内容のどの部分が、どの保険になっているのかを把握してから契約するようにしましょう。というのも、たとえば30歳のとき、毎月1万円の保険料で2,000万円の死亡保障に加入するとします。これが、10年間の定期保険がついた終身保険だった場合、40歳までの10年間は定期保険の保障として死亡時に2,000万円の保険金が下りるけれど、40歳以降になると、その保障がなくなり、死亡保険金は200万円しか下りない、または更新すると保険料がアップしてしまうというケースがよくあります。

編集部 なるほど。この仕組みをわかった上で契約しているならいいけれど、知らないでいると、定期保険が満期になった際に「だまされた」と思ってしまう可能性があるわけですね。話は戻りますが、保険選びのもうひとつの切り口とはなんでしょうか。

◆maiさんプロフィール
金属・鉄鋼・化学関連の会社で事務職の正社員として働く、31歳。手取り年収約260万円、手取り月収約15万円。月々の給与から2万円を自動的に財形貯蓄しており、現在の自分名義の貯蓄額は250万円以上〜300万円未満。35歳までに400万円以上貯めることを目標にしている。5年以上付き合っている彼と婚約中で、現在同棲中。ただ、彼にいっさい貯金がないのが悩みのタネ。結婚・出産後は共働きを予定。こだわり出費は、1回あたり4,000円の脱毛で、週に1度通っている。

(ヨダヒロコ/六識)

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