岡崎慎司 (撮影:浦正弘/フォート・キシモト)

写真拡大 (全10枚)

ゴールを決めて浮かび上がってきた感情は歓喜よりも安堵感だった。ワールドカップアジア2次予選のシンガポール戦、カンボジア戦とでノーゴールだった岡崎慎司は「決めていないとFWとしては焦る」とホッと一息ついた。

「シンガポールもそうですけど、あんなに固められたことはなかった。オマーンとかそういう国はもっと攻めてきたりするのに」とカンボジア戦を振り返った。2次予選では、相手チームがリードを奪われた後も反撃に出ることなく自陣で守備を固める相手との戦いが続いている。

スコアが動いても試合運びを変えようとしない相手には、これまでの常識がなかなか通じない。アフガニスタン戦の前、岡崎は「あそこまで守りを固める相手にはある種、違う点の取り方をしていかないといけない」と課題を口にしていた。

そのなかでチームは大量6ゴールを決め、岡崎自身も2得点を決めた。岡崎の1点目が生まれたのは47分。香川真司のスルーパスから、ペナルティエリア内に飛び込んだ山口蛍が丁寧に折り返すと、岡崎がキッチリとゴールに流し込んだ。

「蛍が良い形で折り返してくれた。良いコンビネーションだったと思う。真司が出して、蛍が抜けて、自分が決める。チームの形を出せた」。そしてその3分後には本田圭佑のシュートのこぼれ球をボレーで押し込んだ。

元々岡崎はアジアのチームを得意としている。2009年には年間15得点を決める活躍を見せるほどアジアのチームを得意としていたのだ。この日の2ゴールも本領発揮というところだった。そしてこの日の2得点で代表通算46ゴールとなり、三浦知良が持つ歴代2位の55ゴールまで残すところあと9点に迫った。

この日活躍できたことで吹っ切れ、岡崎は今後ゴールを量産してくれるのだろうか? そう簡単ではないようだ。本人は危機感を口にした。

「(日本が)進化しているとは判断しにくい。アジアでどう戦っていくかというのはやっぱり考えていかないといけない」

岡崎は引いた相手を崩すことに手応えを掴みきれていない。6ゴールは奪ったものの、日本の前にはまだまだ厳しい道が続いている。

【橋本明】

▼ 岡崎慎司

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 香川真司

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 山口蛍

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 長谷部誠

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 森重真人

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 香川真司

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 長友佑都

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)


▼ 吉田麻也

(撮影:浦正弘/フォート・キシモト)