力の差を考えれば、アフガニスタンに勝てるのは当然。もっとゴールが欲しかった。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 アフガニスタン戦は、見せつけるべき差を見せつけた感じだね。テレビ中継では盛んにアウェーと言っていたけど、実際は中立地で行なわれた試合で、相手もピッチコンディションなど、慣れた環境ではなかった。しかも、シンガポールやカンボジアのように、ずっと引いて守ろうとしていたわけではなかったから、6点ものゴールを奪えたんだ。

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 でも、6点取ったとか、香川や岡崎が活躍したとか、喜んでいる場合ではないよ。むしろ、レベルの差が歴然としているのに、なぜもっと得点を取れなかったのかと疑問を持つべきだ。
 
 同じグループのシリアも、アフガニスタンから6点を奪っている。もっと言えば、シリアはここ3試合で13点を取り、3連勝しているんだ。同じ相手と対戦した日本は、9得点で2勝1分。1位のシリアと2位の日本は、勝点2と得失点4の差がついている。この現実を、しっかり受け止めなければいけないよ。
 
 それに他のグループを見ると、グループAのUAEは9月3日の試合でマレーシアに10-0で勝っている。本来、日本もこの2次予選という舞台では、このくらいの試合をしなきゃいけないんだ。
 
 日本だけにスポットを当てるのではなく、こうした他のグループの状況も踏まえて考えないと、本当の立ち位置は見えてこない。勝ったからって喜んでいてはダメなんだ。
 
 グループCのブータンが3試合で28失点していたり、先に述べたマレーシアが17失点していたり、本当に2次予選はレベルの差が大きい。結局、どのグループも4年前に最終予選に勝ち上がった国が上がってくるんだろう。改めて、無駄な予選だと思うよ。
 まあ、日本はそんな簡単な予選でも、2試合が中立地で開催されるんだ。本当に恵まれているよね。グループ最大のライバルである次のシリア戦だって、オマーンで開催される。
 
 この試合は、ひとつの節目だよ。相手はグループ1位なんだから、とにかく叩かなきゃいけない。仮に敗れるようだと大変なことになる。
 
 日本が属するグループEは、いわば2強3弱だ。これまでの結果を見ても分かるように、シリアがこの先に星を落とすとは思えない。つまり、日本が次の試合でつまずくと、1位突破の可能性がしぼんでしまうんだ。
 
 引き分けなら、最終節で逆転は可能だけど、負けてしまうと勝点4差がつくからね。まさかの2位通過の可能性は極めて高くなる。
 
 シリアは今回のアフガニスタンよりもカウンターは鋭いし、シンガポールやカンボジアのようにベタ引きになるわけでもないだろう。それなりの準備をしていかないと、足をすくわれかねないよ。
 カンボジア戦の監督の采配について言えば、またも意図が分からなかったね。特に気になったのが、遠藤の投入だ。
 
 圧倒的に押し込んで、追加点を狙っている状況なのに、なぜ守備的な選手を入れたのだろう。あの展開ならば、攻撃で貢献できる柴崎あたりを入れて、もっと圧力をかけるべきだったんだ。
 
 しかも、もっと早い段階で決断しても良かったよね。相手はカウンターもほとんどなくて、吉田と森重のCBコンビだけで十分抑えられていた。だったら、ボランチを2枚も置いておく必要はない。エリア付近で仕掛けられるドリブラーを入れてファウルをもらったり、変化を付けるべきだったよ。
 
 ハリルホジッチ監督は、この勝利で日本のファンを納得させられると思っているかもしれないけど、決してそんなことはないよ。アフガニスタンに大勝できるのは、日本のファンなら誰もが知っているんだ。
 
 監督の評価が決まるのは、やっぱり次の試合だろう。仮に中立地でシリアに負けるようなことがあったら、そのままヨーロッパに帰ってもらっても良いんじゃないかな。