2014年の移籍市場では多額の金が動いた【写真:Getty Images】

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 今夏の移籍市場でも莫大な金額が動いて話題を呼んだが、選手の年俸も高騰が止まらない。英紙『デイリー・メール』は7日、国際サッカー連盟(FIFA)が発表した国際移籍に関するレポートの内容を報じた。

 選手の国をまたいだ移動を管理するFIFA Transfer Matching System(通称FIFA TMS)を用いた取引を元に作成されたレポートによれば、2014年に成立した移籍で発生した移籍金の合計は27億ポンド(約4900億円)に及んだという。移籍に伴って代理人には1億5400万ポンド(約282億円)が渡ったというデータも記されていた。

 一方、それ以上に選手本人へ支払われる年俸の額も高騰の一途をたどっている。2014年は契約期間にわたって支払われる給与総額が移籍金総額を大きく上回る40億ポンド(約7300億円)と報告された。

 これは2013年のデータに比べて33%の増加となり、その急激な変化を如実に表している。また、すべての国際移籍のうちわずか13%が移籍金総額の70%以上を占めているという教学のデータも示されている。

 国際移籍によって判明した国籍別の平均給与額のトップはスペイン人選手の56万3000ポンド(約1億円)で、全体平均26万2000ポンド(約4800万円)のおよそ2倍を記録している。一方、イングランド人はトップ10に入っていない。これは外国へ移籍する例が極めて少なく、データを採れないためだ。それでもプレミアリーグの勢いはすさまじい。

 2014年に費やした移籍金総額6億5200万ポンド(約1200億円)は他国を大きく引き離し、前年比10%増となっている。さらにプレミアリーグは他の欧州5大リーグから最も多く選手を引き抜いていることもデータで証明された。

 ヨーロッパが国際移籍で支払われる給与の80%を占めており、それにアジアが追従するも大きく差をつけられている。今後も移籍金や年俸の高騰は止まらないのか、そしてプレミアリーグのバブルはいつまで続くのか。市場の過度な拡大がもたらす影響も未知の領域に達している。

text by 編集部