スコッチメーカーがつくった「宇宙専用」ウイスキーグラス(動画あり)

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国際宇宙ステーションでは現在、宇宙でウイスキーを熟成させる試みが行われている。スコッチウイスキーメーカーのバランタインは、宇宙の微小重力空間でウイスキーを楽しむための専用グラスを開発した。

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ウイスキーを宇宙に送り込んだ(日本語版記事)となれば、次のステップとして、「微小重力下でウイスキーを味わうためのグラス」の設計が行われるのは必然的な流れだ。

スコッチウイスキーメーカーのバランタインは、宇宙で使えるグラスを制作したと発表した。すでにドイツのブレーメンにあるZARMドロップタワー(ブレーメン大学生産工学部の施設)で、微小重力環境下での実験も終えている(文末の動画)。

このウイスキーグラスは中央が膨らんだデザインで、グラスの底部には、らせんが刻まれた金のベースプレートがある。このデザインによって、ウイスキーをグラスの底にあるリザーヴァー内にとどめるための表面張力が生まれるのだという。ウイスキーは、らせん状の溝を伝ってマウスピースまで運ばれる。

ベースプレートとマウスピースは「ローズゴールド」(金と銅の合金)でつくられている。そのため地球上では、手のひらに乗せると非常に重く感じるが、微小重力下ではもちろん重さはなくなる。バランタインによると、金は他の物質に対する反応性が非常に低く、ウイスキーの味を損ねることがないため、グラスに使うのに理想的な材料なのだという。

このグラスの設計では、ウイスキーをどのようにしてグラスの外に出すかだけでなく、そもそもどうやってグラスに入れるかを考える必要があった。この問題に対処するために、グラスの底に一方向のヴァルヴ(弁)が設置され、それに挿入できるノズルがつくられた。

さらに、グラスの底には吸着力10kgの磁石が内蔵されており、グラスが空中を漂ってどこかに行ってしまわないように、グラスを金属表面に固定することができるようになっている。

このグラスの開発に参加したジェイムズ・パー(宇宙探索を夢見る市民団体「オープンスペース・エージェンシー」の創設者だ)によると、このグラスにウイスキーを入れて飲むまでには4つのステップがあるという。

「ステップ1として、ウイスキーをグラスの底に引き込みます。次にステップ2として、ウイスキーを入れたグラスを手のなかで転がして、金属のベースプレートからウイスキーに熱を移します。ステップ3でグラスを下に降ろし、ウイスキーの香りが漂ってくる場所に鼻をもっていきます。最後にグラスを持ち上げて、ベースプレート内のウイスキーをとらえて口の中に送り込むのです」

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