世界が注目の作家も来日！青山でアジア最大級の「東京アートブックフェア2015」

小冊子や同人誌、リトルプレスなどと呼ばれる表現媒体「ZINE（ジン）」や、デザインが美しいアートブック。そんな個性的な媒体をつくる出版社やギャラリー、個人のアーティストら約300組が参加する、アジア最大規模のアートブックフェアが開催されること、知っていた？　芸術の秋を楽しみたい女子は、今年で7回目を迎えるこのイベントをチェックして。

2015年9月19日（土）から21日（月・祝）にかけての3日間、青山にある京都造形芸術大学・東北芸術工科大学の外苑キャンパスでは「THE TOKYO ART BOOK FAIR（東京アートブックフェア）2015」が行われる。

9月19日（土）にはオープニングトークとして、「ZINES OF OUR TIMES - アートブックから始めるアート」（申し込み不要・入場無料）を開催。こちらでは「ZINE」に深いかかわりのあるゲストが、その機能や可能性について語り合うとか。

登壇するのは、自身で企画した『here and there』を主宰する林央子さん、Nieves出版代表のベンジャミン・ソマホルダーさん、アーティストのミヤギフトシさんの3名。
今年は初めての試みとして、ひとつの国に「ゲストカントリー」としてスポットを当てる展示を行うそう。記念すべき第1回目は、アート出版の豊かな文化が根付く「スイス」。

会場ではスイスを拠点とする出版社が多数出展するほか、スイスのブックアワード「THE MOST BEAUTIFUL SWISS BOOKS 2014」の受賞作も特別展示される。会期中は、来日した出版社や作家、研究者によるトークやワークショップも企画しているそうで、THE TOKYO ART BOOK FAIR運営事務局が発行する部数限定（1500部）の小冊子『BOOK ON SWISS BOOKS』も販売予定とか。


また、会期中、明治記念館に登場する、オランダのグラフィックデザイナー、イルマ・ボームにスポットを当てた展覧会とレクチャーも、今回のみどころとか。

世界でもっとも注目されるデザイナーのひとりであるボームは、シャネルの依頼で制作した凹凸のあるエンボス加工の本や、ルイ・ヴィトン財団での展覧会に合わせて制作した蓄光塗料を使ったアートブックなど、革新的なブックデザインを発表し続けていて、ニューヨークの近代美術館(MoMA)や、パリのポンピドゥー・センターで永久収蔵される作品もあるそう。

「彼女が手がけた作品を一堂に見られるチャンスはなかなかないので、ぜひこの機会にご覧いただきたいと思います」と、広報担当者さん。

9月20日（日）開催の「レクチャー」（参加費：一般1000円）では、本人が来日してそのブックデザインについて制作現場やアイデアを形にするエピソードを語る予定。事前予約が必要なので、興味がある女子は早めに申し込みを。


アートといえば高価で手が出ないというイメージがあるけれど、書籍の形で楽しめるアートブックは、美術の入り口としても最適なのだとか。美しいアート作品を本で楽しむという「芸術の秋」を、アートブックフェアで体感して。

TOP画像：photo by Nicole Bachmann