「日本人がいるぞ、逃げろ!」スプラトゥーン海外勢が国内プレーヤーを恐れる理由

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任天堂の今後を占うWii U用アクションシューティングゲーム『スプラトゥーン』の話題。スプラトゥーンは世界のプレーヤーが同じ戦場で対戦するゲームですが、海外勢から「日本人プレイヤーが強すぎ!逃げろ」といった嘆きが上がっています。しかし日本勢は頼もしいと手放しに喜べばいいわけでもなく、『スプラトゥーン』サーバー特有の事情や、オンラインゲーム全般にまつわる問題が潜んでいそうです。

イカ人間たちがインクの弾を撃ったり床を塗ってナワバリを広げ、ゲームハード市場においてもWii Uのナワバリを巻き返しつつあるアクションゲーム『スプラトゥーン』。日本人には不向きと思われていたTPS(三人称視点シューティング)形式にもかかわらず、国内プレイヤーの強さが海外勢に恐れられる逆転現象がTwitter上で観測されています。

【ギャラリー】『スプラトゥーン』風景いろいろ (6枚)

「日本人プレイヤーたちは20キルしてる間に、こちらは2キルしかできなかった......」

Japanese Splatoon players be like getting 20 kills and i'm just getting 2

「日本人がいるぞ!逃げろ!」

CRAP IT'S THE JAPANESE! RUN!!! #Splatoon


「日本人をスプラトゥーンから追い出してくれ」

PLEASE REMOVE JAPANESE FROM SPLATOON

「日本人を憎んだことはなかったさ、スプラトゥーンのウデマエAやSでプレイするまではね......」
I've never hated Japanese people in my life till Istarted playing Splatoon Ranked in A and S ranks



こうした悲喜劇は、『スプラトゥーン』のヒットによってTPS的なアクションゲーマーが飛躍的に増え、従ってトッププレイヤー層も分厚くなったこと。そして国内と海外とのネット回線事情の違いから、ラグ(動きがカクカクして瞬間移動したりする)が日本プレイヤーにとって有利に働いている可能性などが考えられます。

複数の地域でサービス展開するオンライン対戦ゲームでは、サーバとの距離による有利不利や市場ごとの事情に対応するため、国別や地域ごとに別々のサーバーが用意されることが一般的です。

たとえば海外でも販売されているニンテンドー3DS用の『Monster Hunter 4 Ultimate』では、カプコンの担当者から日本版の『モンスターハンター4G』とは一緒にプレイできないことが回答済み。『ドラゴンクエストX』も「日本国内専用サービス」を謳われており、「よくあるご質問」欄でも「海外からはご利用いただけません」と明記されています。

しかしスプラトゥーンの場合、日本のプレーヤーも世界のプレーヤーも同じサーバに混ざった状態でマッチングされます。

『スプラトゥーン』のマッチングサーバーを統一した理由について、プロデューサーの野上恒氏は「マッチングが複数あると集まる場所が分散してしまう」ため「ユーザーさんの熱を1箇所に集めたい」意図ゆえとコメントしていました。

反面で、それは全世界からのアクセスの負荷が一箇所に集中することに他なりません。今年6月13日〜14日にかけて開催された「ごはんVSパン」の初フェス(テーマを設定して両陣営に分かれて対戦するイベント)でも、「ごはん」チーム側の人数が多すぎて「パン」側とのマッチングが成立しない、サーバー障害が起こるなど不具合が起こりましたし、国内ユーザーに限っても不安が払拭しきれない状況です。

やはり海外とのマッチングを実現していた『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』でも、海外勢と国内との回線事情が対戦に反映しているかどうかをめぐって物議を醸しました。同じことが『スプラトゥーン』で再び......という恐れもあります。逆に、そうした国内と海外との環境差をサーバー側で吸収できるノウハウが蓄積すれば、ワールドワイドな統一フェスが実現するのかもしれません。