Doctors Me(ドクターズミー)- 【新常識!?】WHO基準は、"離乳食"ではなく"補完食"?

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日本では離乳食を3ヶ月健診の時に指導される事が多いようですが、実はWHO(世界保健機構)では、離乳食という言葉を使いません。
「母乳から離れるために与える食事」ではなく、「母乳に加えて栄養素を補給する食事」という意味で、補完食(complementary feeding)という言葉を使います。
5ヶ月までは母乳もしくはミルクで栄養を取り、6ヶ月以降に補完食を始めるように指導し、母乳は2歳ごろまで与えるべきというスタンスです。
今回は赤ちゃんの補完食について、医師に解説していただきました。

補完食はいつから始める?必要な理由は?

母乳はお母さんの血液をもとに作られた栄養満点の赤ちゃん専用食です。
ですが赤ちゃんの成長とともに、カルシウムと鉄分が不足しがちになってきて、ちょうどこれが6ヶ月ごろと言われています。不足しがちなカルシウムと鉄分を補うのが、補完食の最初の目的です。
ミルクの方は鉄分の多いフォローアップミルクに変更する必要があります。

補完食は家族が揃っている日に、できれば日中から始めましょう。万が一アレルギーを起こした時にも小児科を受診できます。なお、6ヶ月くらいから開始するのが、一番アレルギーを起こしにくいと言われています。

補完食は何を食べさせればいい?

補完食の基本は、

・おかゆ
・汁もの
・タンパク質(肉や魚)
・野菜

の4品目です。
おかゆは10倍がゆから始めましょう。
野菜やタンパク質はフードプロセッサーかすり鉢でペースト状にし、粒が残らないようにします。大人の食材の一部を赤ちゃん用に使ってみましょう。
ただ茹でてペースト状にしただけではなかなか食べてくれないので、出汁やスープを利用しましょう。市販品は大人用で塩分が含まれていますので注意が必要です。
調理の時間がない、という場合は市販のフードでも良いですね。

赤ちゃんが食べてくれなくても大丈夫?

赤ちゃんの1/3は最初のうちは食べてくれず、また、1/3は1歳くらいまで食べてくれないと言います。つまり、最初からよく食べてくれるのは1/3くらいなのです。
要は鉄分とカルシウムの補充ができれば良いので、完食する必要はありません。食事の時に、赤ちゃんだけに食べさせようとしていませんか? 赤ちゃんはじっと周りの様子を見ているのです。パパやママが食事をしていれば、何をしているのか興味を示して、それちょうだい!とおねだりするようになるでしょう。
それでも食べないからといって、あまり神経質になる必要はありません。
母乳やミルクがメインで、補完食はサブと考えるようにしましょう。

【医師からのアドバイス】

補完食だからといって難しく考えずに、赤ちゃんと楽しい食事時間を過ごしましょう。
市販品を使ってみたり、パパに手伝ってもらったりして、ママがゆっくりご飯を食べることも大切です。