Q:3カ月前から毎日2万歩に歩数を増やしました。すると、血糖値と血圧、悪玉コレステロール、尿酸値のどれもが正常になりました。以前は8000歩で、当時からメタボ改善のために食事制限を行い、10キロ減量できました。ところが、半月前から膝が痛くなりました。改善法を教えてください。(52歳・税理士)

 A:ご質問の方は、1日の歩数を増やしたことが血糖値などの改善に奏功したと思われているようです。
 なるほど、歩くことは、血糖値や血圧、コレステロール、尿酸値などの改善に効果があることが確認されています。しかし、歩数については、1日にどれだけ歩けば効果があるという、はっきりしたデータはありません。
 歩く効果は8000歩ほどで得られ、それ以上歩いても効果は頭打ちになるとの報告もあるようです。また、生活習慣病の予防のためには、1日に1万歩ほど歩くよう勧められています。
 歩数について、8000歩と1万歩、2万歩の効果の違いを比較した調査はないと思いますが、体質や年齢、生活習慣などによって、一人ひとりは違います。
 ですから、一律に何歩と決めることは無理ですが、ご質問の方の場合は、常識よりも多い2万歩という歩数が適していたのでしょう。

●膝周辺の筋肉を強化
 ただし、急に歩数を増やし、しかも毎日2万歩も歩き続けたのですから、膝を傷めても不思議ではないでしょう。ですから、まずは歩数を1万歩程度に減らしてみたらどうでしょうか。
 また、速く歩き過ぎている傾向はないでしょうか。膝のためには、少し速度を遅くすると良いと思います。そして、膝の運動をお勧めします。膝の運動には、膝関節の屈伸や開閉がありますが、これらはゴムチューブを使うと効果的です。
 膝の屈伸は、左右のかかとにゴムチューブを巻き、縛ります。そして、片足をゆっくり前に伸ばし、膝関節を45度から90度の間で屈伸させます。この運動を反対の足にも行います。
 膝の開閉は、ゴムチューブを左右の膝に巻き、両足を縛ります。そして、膝の開閉を繰り返し行います。
 以上の運動は、膝の周囲の筋肉を鍛えるので、膝関節の負担が軽くなり、痛みの改善に役立ちます。痛みが軽くなったら、徐々に歩数を増やしていくと良いでしょう。

山田晶氏(飯田橋内科歯科クリニック副院長)
骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨格に関心を持ち、骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。