投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の8月31日〜9月4日の動きを振り返りつつ、9月7日〜9月11日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は下落。週末には前週につけた安値を割り込み、直近安値を更新している。週初は前週半ばからのリバウンドに対する利益確定が優勢となった。その後も抗日戦勝記念日を控えていた中国・上海市場の不安定な値動きが続く中、9月1日の日経平均は3.8%安と大きく下落した。また、米国では週末の雇用統計を控えるなか、ISM製造業やADP雇用報告などの指標を受けて、9月利上げ観測が高まる格好となり、方向感の掴みづらい相場展開となった。

 週末には欧米市場の上昇、中国市場の休場、米雇用統計を控えての商い手控え、日経平均の18000円処での押し目買い意欲の強さ、などを背景に底堅い相場展開を想定していた中で、一時17600円前半までの下落となり、ハシゴを外された格好だった。

 今週は4日の雇用統計の結果を受けての相場展開になる。8月の雇用統計については、過去10年間、ほぼ毎回速報値から上方改定されているようである。FRB(米連邦準備制度理事会)は9月に利上げを開始するかどうかの判断で8月統計を重視しており、予想を上回る可能性が市場のコンセンサスとなっている可能性がある。

 雇用統計の上振れによる9月利上げを想定したポジション圧縮が優勢となっていたと考えられ、これが週末の東京市場で日経平均が2%超の下落となった要因にも。もっとも、これまでの下落過程で織り込んでいる可能性も高く、9月利上げへの確度が高まる局面においては、アク抜けとなる展開に期待したいところである。

 米国市場では週初はレイバーデーの祝日となり、ようやく海外投資家の夏季休暇も終わり、商いが膨らみやすくなる。9月16〜17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)までは強弱感が対立しやすいと考えられるが、まずは雇用統計通過で方向感が掴めてくるだろう。日経平均は週末の下げでトレンドは悪化し、年初来安値が意識されやすい。とはいえ、今週も7%超の下落となったことを考えれば、FOMC前後でのボトム形成からのアク抜けを意識しておきたい。