6日放送の「日曜討論」(NHK総合)で、参議院議員の山本太郎氏が、同局の報道姿勢を厳しく批判する場面があった。

この日の放送では、現在参議院で審議中の安保関連法案について、参院に議席を持つ10党の代表議員が集まって激しい議論を戦わせることとなった。

法案に対する持論を各議員が述べる中、山本氏は「憲法違反の法案に理解を深めようとすること自体が間違い」とした上で、メディアの報道にも問題があると指摘した。山本氏はここでNHKを例に挙げ、「官邸に対するゴマすり報道がひどすぎる」と、その報道姿勢を厳しく批判したのだ。

山本氏はさらに、法学者の水島朝穂氏からの情報として、同局のとある調査に関するある事実を打ち明けた。

NHKは6月、憲法学者や行政法学者の多くが参加する日本公法学会に対し、今回の同法案が違憲かどうかを尋ねるアンケートを実施したという。ところが、その結果の公表は7月に持ち越されただけでなく、「クローズアップ現代」でわずか2分しか報じられなかった、というのだ。

山本氏の話によると、「違憲」と回答した人が約89%、「合憲」と回答した人が約7%という調査結果についても、同番組では明かされなかったそうだ。

また山本氏は、その当時のコメンテーターの構成についても違憲派が2人、合憲派が3人となっていたといい、「明らかに偏っていた」と苦言を呈していた。

一連の問題点を早口でまくし立てた上で山本氏は「本法案の残りの審議全て中継する気概を見せていただきたい」と、NHKに注文を付けた。

山本氏からの一連の批判に対し、司会でNHK解説委員の島田敏男氏は特に反応せず、今回の議題である安保関連法案の話題に戻っていった。

なおNHKについては、過去に同法案の国会審議を中継放送しなかったことがあり、作家の乙武洋匡氏が「これほど国民の関心が高い法案を無視して、“公共放送”と言える?」と、そのあり方を批判したことがある。

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