老舗から変わりダネまで!今のうちに楽しみたい都内の個性派“冷やし麺”

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そろそろ夏も終わり…と思いきや、まだまだ太陽が照り付ける暑い日も。そんなときに麺を食べるのなら、やっぱり“冷やし麺”がいちばん! そこで、「冷やし中華をはじめとする冷やし麺はタレを勢いよく混ぜて、豪快にいただくのが醍醐味。見た目にも美しい一杯をご紹介します」というラーメン評論家の本谷亜紀さんに、老舗系からちょっと変り種まで、都内のおすすめ店を伺った。まだ間に合うラーメンを、今のうちに堪能して。◆昔ながらの“冷やし中華”を楽しむ「有楽町 慶楽」(有楽町)


有楽町のガード沿いにある「有楽町 慶楽(けいらく)」。1950年(昭和25)年創業のこちらでは、レトロな店内でおいしい広東料理がいただける。池波正太郎など、昭和の文豪が通った店としても有名で、丸の内界隈で働く人なら、一度は聞いたことがあるはず。

透明の器からして涼を感じさせてくれる「芝麻冷麺(ごまだれれいめん)」(1230円)は、酸味が控えめでクリーミーなゴマだれが、キリッと冷水で締めた細 麺に辛みつく一品。トッピングにはエビ、カニ、卵、キュウリのほか、チャーシューと鶏ささみがのっていて、なんとも豪華! 他店と比べるとスープの量は多めなので、レンゲがついているのも嬉しい心遣い。

「最近、だんだんと見なくなってきている感がある、ゴマだれの冷やし中華です。こちらでも手間がかかるので、お休みした時期があったとか。でも数十年前に、ファンの熱い要望にお応えして復活したそうです。これぞ王道、と言えるビジュアルには思わず心が和みます」

※提供は9月中旬まで

◆タイとベトナムのエッセンスが融合した冷やし麺「Asian Dining PUERTO」(五反田)


五反田にある「Asian Dining PUERT(アジアンダイニング プエルト)」は、有機野菜を使ったタイ・ベトナム料理を楽しめる専門店。女子向けのお店が少ないこのエリアで、ソファ席でゆったりと食事ができるところもおすすめ。

夏限定オリジナルメニューの「野菜たっぷり 冷やしタイ」(ランチ850円、ディナー980円)は、タイ料理とベトナム料理を融合させた新感覚の冷麺。甘くコクがあるタイの溜まり醤油「シーユダム」とベ トナム風の甘酸っぱいドレッシング「ニョクチャム」を合わせたタレは、ピリ辛ながらさっぱりとした味わい。米粉で作った麺「フォー」は、冷水でしめることでモチモチとコシがある絶妙な食感に。パクチーや赤と黄色のパプリカ、トマトなどの野菜がたっぷりのっているので、サラダ感覚でいただける。

「創作性の高さに脱帽です。ランチもディナーもいただけるメニューで、なんとこの味を深夜4時まで楽しめるのも嬉しいですね。ランチでいただく場合には、マンゴージュースなどもセットで付いてきてお得です」

※提供は9月中旬まで