キノコは食物繊維だけでなく、ビタミンBやビタミンDが豊富な健康食材です。いちばん身近なキノコとも言えるシイタケには、エリタデニンという成分が含まれ、コレステロールを減らす効果があることが注目されています。シイタケは天日に干して“干しシイタケ”にすることで、旨みが凝縮されるだけでなく、さらに栄養価が高くなることをご存知ですか?

乾物の代表“干しシイタケ”とは?

干ししいたけは、生のシイタケを天日や電力などの機械を使って乾燥したものです。干しシイタケの特徴は、生のシイタケにはない香りと旨みですが、それは乾燥させる過程でできる香り成分のレンチオニンによるもの。ごく少量で料理の香りを引き立てる強力な香り成分です。また、凝縮された旨みはアミノ酸の一種のグアニル酸によるものです。干しシイタケには生のシイタケの10倍ものグアニル酸が含まれていると言われています。

“干しシイタケ”にするとビタミンDが10倍に!

ビタミンDにはカルシウムの吸収を助ける働きがありますが、干しシイタケに含まれるビタミンDは、生のシイタケの約10倍。シイタケを干すことで、驚くほどビタミンDが増加します。骨や歯を強くしたい方、骨粗しょう症の予防を考えている方は、干しシイタケを食べた方が効果的ですね。でも、ビタミンDが増えるのは、天日に干した時だけ。人工的に乾燥した干しシイタケにその効果はありませんが、購入後、天日に干すことで、ビタミンDを増やすことが可能です。生のシイタケも、食べる前に2〜3時間天日に干せばビタミンDが増加します。

“干しシイタケ”のパトンテン酸が善玉コレステロールを増やす

パトンテン酸は、レバーや鶏肉、卵、納豆などに多く含まれる成分で、血液中の善玉コレステロールを増やす働きがあります。パトンテン酸が最も多い食材は鶏レバーですが、その次に多いのが干しシイタケなのです。適度なコレステロールは体に必要ですが、悪玉コレステロールの増加はできるだけ食い止めたいもの。悪玉コレステロールをやっつける善玉コレステロールを増やす働きのあるパトンテン酸は貴重な成分です。カロリーなどを考えたら、鶏レバーよりも干しシイタケから摂取するのがおススメです。

干ししいたけは、煮物や炒め物にしても出汁を取ってもOKの活用範囲が広い食材です。生活習慣病が気になる方は、干しシイタケを日々の食事に取り入れましょう。


writer:岩田かほり