紫ジャガイモのとてつもない健康効果

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ジャガイモの原産地、南米アンデス山脈周辺で栽培されている紫色のジャガイモに、がんの幹細胞を死滅させ、増殖を抑える働きがあることをマウス実験で確認したと、米ペンシルバニア州立大学の研究者らが、栄養学誌「Journal of Nutritional Biochemistry」オンライン版で2015年8月14日に発表した。

ジャガイモの可食部は通常、白や淡黄色だが、アンデス山脈で栽培されているジャガイモの中には、アントシアニンが豊富に含まれているため、可食部が赤や紫色になっているものが存在しており、日本でも「インカパープル」「シャドークイーン」などの名称で栽培されている。

過去におこなった試験管内での実験成果から、焼いた紫ジャガイモ抽出物ががんを増殖させる要因となる「がん幹細胞」を死滅させ、がんの増殖を抑えることがわかっていた。研究者らは、生物の体内でも同様の効果が得られるか検証するため、人の大腸がん細胞を移植したマウスに、焼いた紫ジャガイモから抽出した成分を毎日5マイクログラム/1ミリリットル(人に換算した場合、1日中くらいのジャガイモ2個分)投与し、がん細胞の様子を観察した。その結果、試験管での実験同様、マウスの体内でがん細胞の増殖が抑えられた。

研究者らは「紫ジャガイモに含まれるさまざまな成分が、腸の免疫機能に作用し、炎症を抑え、がん細胞の増殖を抑えているのではないか」とコメントしている。

参考論文
Anthocyanin-containing purple-fleshed potatoes suppress colon tumorigenesis via elimination of colon cancer stem cells.
DOI: 10.1016/j.jnutbio.2015.08.005

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