アクネ菌はにきびの原因になる菌として知られています。ところが背中や胸などにできるにきびは、マラセチア菌が原因となっていることがわかってきました。意外に知られてないこの細菌について知って「カラダにきび」を予防しましょう。

マラセチア菌とはどんな菌なの?

アクネ菌と同様にマラセチア菌は肌に存在する常在菌で、カビの一種である真菌に分類されます。リパーゼという酵素を分泌して皮脂を遊離脂肪酸とグリセリンに分解します。このうち遊離脂肪酸が酸化されると過酸化脂質に変化して炎症が起こるのです。マラセチア菌には5種類あり、マラセチア・グロボーサ、マラセチア・シンポディアリス、マラセチア・ダーマティス、マラセチア・ファーファー、マラセチア・レストリクタがあります。

マラセチア菌とアクネ菌の違いは?

顔のにきびはアクネ菌が原因でできます。背中、胸、肩などにできるカラダにきびは、マラセチア菌が原因で、マラセチア毛包炎と呼びます。アクネ菌が原因のにきびに比べると痛みやかゆみが少なく放置しがちですが、なかなか治りにくい性質を持っています。気になる人は早めに病院で抗真菌外用薬をもらって塗布しましょう。

「カラダにきび」を予防するには?

マラセチア菌は背中や胸など汗をかきやすく、皮脂の分泌が盛んな場所で繁殖します。頭皮で発症すると脂漏性脱毛になる可能性がありますので要注意。菌の活動を抑えるには、動物性脂肪の多い食べ物、甘いもの、アルコールは控えめに摂るようにします。皮脂をコントロールするはたらきを持つビタミンB2、B6を含む食品を食べましょう。レバー、豚肉、ホウレン草、牛乳などに豊富に含まれます。睡眠をしっかりとり、ストレスをためないことも大切。洗髪も不十分であれば、細菌繁殖の原因になります。皮脂の汚れはしっかり落としますが、洗髪のしすぎで皮脂を摂りすぎると逆に皮脂の分泌を活発にすることに。洗髪後は湿気を残さないように乾かしましょう。抗真菌成分「ミコナゾール硝酸塩」配合シャンプーを使うのも効果的です。


writer:松尾真佐代