背負って空を飛ぶジェットパックMartin Jetpack、一台2400万円で2017年発売

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ニュージーランドで個人用ジェットパックの販売を目指すMartin Aircraft社が、IPO後初の決算で500万NZドル(約4億円)の赤字を計上しました。Martin Aircraftといえば、一人乗りの超小型飛行機械のメーカー。

2000年代に試験飛行を繰り返すたびに話題となっていたMartin Jetpackですが、2015年2月にMartin Aircraftは上場し、個人用ジェットパックの販売に向けて2800万NZドル(約24億円)の投資を集めました。現在は2017年の発売に向けて20万米ドル(約2400万円)で予約受付中です。

しかしながら、夢を実現するにはお金がかかります。主力商品の「Martin Jetpack」が発売されていないので当然ではありますが、配当金は無し、1株当たりの損失額は 0.02NZセント(0.02円)に。

ただ Martin AircraftのチェアマンであるJon Mayson氏は「商用化というマイルストーンに向け、技術的なロードマップ上での進歩は続いている」として、同社の株式22.7%を保有する筆頭株主である光啓科学との間では、必要とあればコンバーチブル・ノート(転換社債)の形で2300万NZドル(約18億円)の資金調達を行うことで合意がなされているため、いきなりプロジェクト中止にはならないと強調しています。



2008年のお披露目当時白いボディカラーだった「Martin Jetpack」ですが、発売を控えた現在は落ち着いたワインレッドとなっています。

お披露目当時は理論上最高時速100kmを出し、高度2400mまで上昇できるとされていましたが、発売バージョンは最高時速74km高度1000mがアナウンスされています。

専用に設計された200馬力のV4エンジンを使ってダクテッドファンを回転させ、空気を吸入・噴射して30分以上の飛行を実現するというもので、120kgの荷物を積載した状態でヘリよりも狭い場所から垂直離着陸が可能とのこと。

操縦も簡単で、飛行中はコンピューターが適切な高度を維持し続けてくれるため、同社は「市場にある中で、最も安全な軽飛行機」とアナウンスしています。

また、2016年には無人バージョン「Martin Skyhook」の販売も予定。人間が操作する「〜Jetpack」の後に、荷物を積載した無人の「〜Skyhook」が続くSFのような光景が実現するかもしれません。

そんな「Martin Jetpack」ですが、実は30年以上にも渡る研究の賜物です。Martin Aircraftの社長であるGlenn Martin氏は1981年から個人用ジェットパックの研究を開始。1997年にはワイヤーで繋がれた状態ながら試作機の離陸に成功、2005年にはワイヤー無しでの飛行を行います。

2008年には実験機航空ショーAirVentureでのデモフライトが話題となりました。2009年には一般向けの試乗サービスを開始。2010年には5分以上の有人飛行に成功し、2011年にはパラシュートを装備して高度1500メートルに上昇するなど、着実な進歩を続けています。

気になるお値段ですが、20万米ドル(約2400万円)が予定されており、購入の際にはメーカーが使用法などを訓練してくれるとのことです。

待ちきれない人に向けてと言うことなのか、コースターの上に「Martin Jetpack」が出現するARアプリがiPhone/iPad及びAndroid用に配信中。

また、ロゴがあしらわれた保温マグ(30NZドル:約2300円)や、ジャケット(234NZドル:約1万8000円)、4GBのUSBメモリ(37NZドル:約2800円)といったグッズが販売されていますので、こちらをチェックしてフライト気分を高めるのも良いのではないでしょうか。