Q:1週間ほど前から、右腕が頭の上まで上がらなくなりました。痛みはありません。まさか五十肩とも思えないのですが…。仕事の大半はパソコンを使うし、プライベートはパソコンとスマホとゲームで1日が終わります。そんな日は、ほぼ座って動かないし、外出もほとんどしません。やはり原因はそこにあるのでしょうか。(27歳・IT会社勤務)

 A:五十肩の正式な病名は「肩関節周囲炎」です。肩関節の周りにある組織の変化や炎症などによって、肩に痛みが出ます。四十肩と呼ばれるものも同じです。
 症状は、腕を上げたり回したりすると肩や上腕に痛みが出るというもの。進行すると、静止している時にも痛みが出て、肩の動きがさらに制限されてきます。上腕の深部に痛みが生じ、肩こりとは全く異なります。
 しかし、ご質問の方は、まだ20代後半です。詳しい症状が分からないので断定はできませんが、確かに五十肩とは思えません。
 では原因は何かと言えば、私の見方では、首の骨や肩、肩甲骨の構造に何らかの歪みが生じているのではないかと思われます。
 そして、その要因の一つは、肩や腕の偏った使い方にあるのではないでしょうか。恐らく右側を偏って使っていると思われます。

●肩や腕を左右均等に動かすストレッチ
 対策法としては、肩や腕のストレッチや体操があります。要は、肩や腕、上体を左右均等に動かせば良いのです。
 たとえば、深呼吸をアレンジしたストレッチがあります。腕が上がらないのであれば、胸をジワーッと張って、左右の腕をゆっくりと横に開くだけで構いません。
 あるいは、左右の肘を体に付け、手をグーの形に握り、腕を前後に振る方法もあります。とにかく、いろいろな方向に動かせば良いのですが、必ず左右同じように動かすようにしてください。
 ご質問の方は、とにかく日常生活において、あまりにも体を動かさないことが大きな問題です。この方のような生活は、心臓や肺の働きも低下し、代謝も低下、さらに重大病を患う危険も増えます。
 同じような生活を続けていたことで、20代、30代の若さで突然死するケースが近年では多いと言われています。このご時世なりの病とも言えますが、やはりパソコンやスマホ、ゲーム漬けの生活を改めるべきです。

山田晶氏(飯田橋内科歯科クリニック副院長)
骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨格に関心を持ち、骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。