全2重通信時の送信信号の干渉(漏れ込み)

写真拡大 (全2枚)

 富士通研究開発中心有限公司と富士通研究所は4日、次世代移動通信システム「5G」向けに、新たな無線通信技術を開発したことを発表した。従来の2倍の通信容量を実現するものだ。

 「5G」では、通信の大容量化の実現に向けた代表的な技術として、1つの無線基地局がカバーする範囲を狭くして、同じ無線周波数を異なるエリアで使用することで大容量化を実現する、スモールセル化技術の研究が進んでいる。あわせて同一周波数で無線信号の送信と受信を同時におこなう全2重通信方式について、信号の干渉を低減する機能の実現が求められていた。

 今回、同一セル内にある複数端末への送信と受信を、別の無線基地局に分担させつつ干渉を低減する技術を新たに開発。これにより、従来の半2重通信と比較し、1つのスモールセルで最大で約2倍の通信容量が確保できるという。ショッピングモールやスタジアムなどの局所的にユーザー数が増大する場所での活用が期待される。

 富士通研究所は、5G標準化への提案に向けた準備をすすめつつ、本技術の2023年ごろの実用化を目指す。