3日、埼玉スタジアム2002で行われた「2018年W杯アジア2次予選兼アジア杯2019予選」のカンボジア代表戦は、本田圭佑、吉田麻也、香川真司のゴールにより3-0で日本代表が勝利を挙げた。

だが、格下であるカンボジア代表を相手にシュート34本を放ちながらも3得点に留まった点については、試合後のハリルホジッチ監督も「もっと取れた」と語るほど。決定力不足という永年の課題は変わっていない。

すると同日放送、日本テレビ「NEWS ZERO」においてサッカー解説者・北澤豪氏が同一戦を振り返った。

「3点というゴールが満足できないところもありますけど、同時に前進した試合とも言える」。こう評価した北澤氏は、その理由を「今までは監督も選手も世界を見てプレーしていたんですけど、ちょっと変えてアジアに対抗できるサッカーに切り替えてきた。守りを固めてくる相手に対して戦い方ができてきた」と説明した。

また本田や吉田が放ったミドルシュートやゴールラインぎりぎりまで上がってから上げるマイナスのクロスについて「攻撃のアプローチの数が増えたので相手が守り辛い状況になったんじゃないか」といった所感を述べると、試合終盤、香川と宇佐美貴史が見せたコンビネーションには「素晴らしくよかった」と絶賛した。

それでも34本のシュートを打って尚、3得点という現実には「課題となってくるのはシュートのクオリティー」と指摘した北澤氏。「今後はアウェーが続くのでこういった決定的なシーンを決めていく力が必要」と訴えた。