日本vsカンボジア 試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

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[9.3 W杯アジア2次予選 日本3-0カンボジア 埼玉]

 日本代表は3日、W杯アジア2次予選でカンボジア代表と対戦し、3-0で快勝した。FIFAランキング180位の格下相手から勝ち点3を奪い、今予選初勝利を飾った。

以下、試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

バヒド・ハリルホジッチ監督

「勝利を要求していた。そして勝利を手にした。選手にはおめでとうと言いたい。彼らも少しプレッシャーを感じていたのではないかと思う。戦う意志はかなりあった。もう少し点が入ってもよかったことは分かっている。これだけ多くのチャンスをつくって、3点しか取れていないことには満足していない。このチームは、もう少し効率性を上げていくができると思う。今日も少し運がなかったが、これだけビッグチャンスをつくっていれば、もう少し点は入っていたかなと思う。何人かは疲労していた。特に試合の最後はそうだった。

 選手にはおめでとうしか言っていない。彼らの戦うスピリットは本当に素晴らしいものだった。ディフェンス面に関しても素晴らしい働きをしてくれて、相手はパスを2本つなげることもできなかったのではないか。かなりの回数、センタリングは上がったが、まだしっかりとしたポジションを取れていなかった。そこはたくさんトレーニングをしていかないといけない。今度は移動して2つ目の勝利を取りに行かないといけない。勝利が続く段階だと願っている」

―攻撃のバリエーションにはどの程度満足しているか?

「いろんなことを要求した。ミドルシュートも要求した。そして2点取った。相手はかなり引いていたし、グラウンドもかなり滑った。ボールホルダーとボールを要求する人の連係が完全ではなかった。武藤に関しては、彼こそ、このゲームで活躍してほしかったが、少し早すぎて前に行ったり、少し遅すぎて後ろに行ったりしていた。

 (攻撃の)バリエーションはかなりあったと思う。それには満足している。選手にはミドルシュートを打ちなさいと言ったが、それをやってくれた。ボランチの2人にもチャンスがあったので、もっと打ってほしかったが、その意味でも、このチームにはまだまだ伸びる可能性がたくさんある。もう少し練習する時間が欲しい。こうしてボードで説明するのは簡単だが、グラウンドでトレーニングしていかないといけない。毎回言っているが、時間がない。何人かの選手は疲労していた。それでも、選手のスピリットは本当に良かった。彼らには『6秒、7秒以内にボールを奪え』と指示していたが、3秒で奪っていた。いろんなものが伸びると思うし、どのような分野を伸ばさないといけないかも私は完璧に知っている」

―アフガニスタン戦ではさらに点が取れると思うか?

「いろんな状況にもよるが、まずアフガニスタンについては、彼らもおそらく引いてくると思う。同じような状況になると思うが、勝ちに行くことを要求する。今日も10個か11個のビッグチャンスをつくり出したが、まだ完璧ではない。相手は一回も我々の16m(ペナルティーエリア)の中に入っていない。私が彼らに求める理想はまだ遠い。このチームはまだまだ伸びる。それは確実に言える。どのようなレベルに行くかを言うのはまだ難しいが、伸びるのは確実だ。

 アフガニスタン戦では勝つためにプレーしたい。我々は勝利のスパイラルを続けたい。そうすれば自信が付く。今回はビッグチャンスで少し慌てたり、あるいは悪い選択肢を選んだ場面もあったかもしれない。ゴール前でもう少し冷静さを持ってほしい。香川もあと少しの正確さで点が入った場面があった。ただ、それも改善していくと思う」

―選手がプレッシャーを感じていたのは、4試合勝っていない状況からか?

「シンガポール戦のあと、全員が結果を飲み込めない状況だった。シンガポール戦のあと、2か月待たなくてはいけなかった。この夏はシンガポール戦の引き分けをずっと引きずって生活していた。選手は本当に勝ちたかった。3秒、4秒でボールを奪っていた。自分自身の復讐、やり返しだった。サポーターもシンガポール戦で素晴らしい雰囲気をつくってくれた。つまり絶対に勝たなければならなかった。他の選択はなかった。だから少し慌てたり、不確実性があったのかもしれない。もっと点を取って勝つのは理想だが、今夜はネガティブにはなれない。おめでとうとだけ言いたい」

―W杯で勝つことを目指す中で、予選で守るだけの相手との試合が続くのはストレスか?

「個人的にはストレスは感じていない。本当に勝ちたかった。それだけだ。選手からは勝ちたい気持ちが伝わってきた。準備したのはサイドで三角形をつくったり、オーバーラップしたり、いろんなことがあったが、少し複雑にし過ぎたかもしれない。最後の16m(ペナルティーエリア)のフィニッシュのところでは、相手が引き過ぎていたのでスピードアップできなかった。我々のFW陣が早めに入って、止まった状態になってしまった。岡崎、武藤には『ボールが自分から遠いところにあるときの動きに注意しなさい』と言った。『だます動きをしてスペースをつくれ』とも言った。ただ、2人が同じラインに入ってしまっていた。長谷部と山口にも『マイナスのボールをもらってシュートを狙っていけ』と話した。ただ、真ん中にはものすごい人数がいたので、難しかった。

 相手が低い位置を取ったので、本当にスペースがなかった。アウェーではもう少しスペースが生まれるかもしれない。アウェーのほうがスペースがあって点が入る可能性はあるかもしれない。開始1秒で彼らが16mのところに閉じこもっているのはすぐに分かった。FKのところも改善しないといけない。FK、PKをもらわなかった。CKでも、もう少し存在感を出さないといけない。まだFKがない。これは本当に信じられない。3-0で勝ったので、満足していないのではなく、まだ足りないところがあるということ。厳しい要求をしていくが、それはまだまだ伸ばせるからだ」

―3-0という結果で選手は自信を取り戻したと思うか?

「何人かは満足していると思うが、何人かは満足していないと思う。もっともっと点が取れた。これは批判ではない。我々に厳しい要求をし続けてほしい。我々も我々をもっと向上させたい。チームはこのようにビッグチャンスをつくり続けることが大事。フィニッシュのところはまだまだハイレベルにいっていないし、そこはまだまだ伸ばせると思う」

―引いた相手にも速い攻撃を志向しているが、あくまでこのサッカーを追求していくのか?

「まずは点を取るためのポジションを取らないといけない。このように引いてきた相手に対して、おそらく一番良いソリューションはサイドからの攻撃だと思う。中央のコンビネーションに関しては、ワンタッチで行くのが理想。2、3回のパスをダイレクトでつないでいくことが大事。もしくはミドルシュートだ。

 今日、少し気づいたが、こんなにセンタリングを上げて、(ゴール前の選手が)合わせる回数が少なかった。何回センタリングしたか分からないが、しっかり合わせるところが足りなかった。おそらくFKからヘディングしたのが、センタリングが唯一成功した場面だったのではないか。これから映像をしっかり確認したい。センタリングにどのように合わせるか。戦略的にゾーンを埋め、同じラインにならないように動きながら入る必要がある。すべてのことを伸ばしていかないといけない。我々より弱いとは言わないが、そういうチームが低いブロックで来たときに点を取ることは全世界で難しい。後半は少しチェンジし、武藤を中に入れて(香川)真司を外に置いて、相手を困らせるようなことにもトライした」


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