進化の予感…岡崎、無得点も「何をすべきか感じた」

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[9.3 W杯アジア2次予選 日本3-0カンボジア 埼玉]

 進化のきっかけをつかんだか――。1トップに入ったFW岡崎慎司は無得点に終わった。しかし、試合後に見せた表情は充実しているようだった。

 最前戦に位置する岡崎は、後方から何度もボールを呼び込んだ。右から、左から、中央からボールが送られる。岡崎は「今日はボックス内で勝負がしたかった。パスの受けどころがたくさんあったので、チャレンジできる回数が多かった」と振り返る。何度もプレー機会が訪れる。だからこそ、感じることも多かったようだ。

 前半19分には左サイドのFW武藤嘉紀からボールを受けると鋭い反転からシュートまで持ち込む。この場面のように、自らのターンで状況を打開することも多かったが、ゴールが生まれなかったことに「単純に技術の部分がまだまだ必要だと思う。今日はボールを受ける回数も多かったので、それをより感じました」と反省を口にした。

 そして、「ターンが多くなり過ぎた」とも話している。それは周囲を確認し切れずに「仕方なく前を向いた部分もあった」からだ。ボールを受けたときに周囲を確認できていれば、「いい距離感にいる味方に預けてワンツー」が使える。このプレーが今後アジアを戦う上で、岡崎はより必要だと感じている。

「縦パスに誰かが絡むとシュートまで持ち込める場面がありました。速いボールから、いかにコンビネーションを使っていけるか。自分が1トップで何をしないといけないかを改めて感じました」

「ミスも多かったし、自分の出来としては良くなかった」と語りながらも、自分がすべきことがはっきりした男の表情はすっきりしているように見えた。

(取材・文 折戸岳彦)


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