ジェルネイルや人工爪の付けっぱなしで繁殖する、爪の雑菌に注意

写真拡大

ジェルネイルやスカルププチュアを長い間付けっぱなしにしていると、爪に雑菌が繁殖することがあるって知っている? ネイルアートの普及とともに増えている爪の病気について、フットケア外来を行う皮膚科医の高山かおるさんに教えてもらった。

まず気を付けたいのが、“グリーンネイル” と呼ばれる感染症。これは、人工爪と自爪のすき間に水などが入り、雑菌が発生して爪が緑色に変色するもの。

「緑膿菌という細菌が爪に感染して発症します。痛みはありませんが、症状が進むにつれて黒っぽくなっていき、爪に変形をもたらすことも」(同)

予防するには、ジェルネイルやスカルププチュアを外したときに問題がないかよく観察すること。もともと爪や皮膚に何らかのトラブルがあった人、水仕事の多い人などがなりやすいので、そういう人は1〜2カ月くらい間をあけるといいそう。さらには、ネイルが浮いてきたら早めに落とすことも重要とか。

「もしグリーンネイルかも…と思ったら、すぐに付け爪を取って、清潔を保ってください。抗菌薬は効きますから、早めに皮膚科を受診しましょう」(同)

完治には、爪が生え変わるまで、ネイルをやめなくてはいけないとか。手の爪がすべて生まれ変わるまでには約半年、足の爪は1年以上かかる。

また、カンジダという真菌の一種による感染症である“爪カンジダ症”にも要注意。長い時間爪がぬれることで発症しやすく、水仕事が多い職種の人や体の弱い人、免疫を抑制する薬を服用している人などに多いとか。手や爪をぬれたままにしてしまうと菌は繁殖する。

「爪カンジダ症にかかると爪の周りに炎症をおこしたり、変色したり、先端部分から爪が剥離したりする場合も。ネイルをしていると爪の変化が見えにくいため、症状に気付かないことも。爪の周囲に痛みや赤味が出たら、すぐにネイルを取って爪の状態を確認してください」(同)

爪カンジダ症は薬による治療が必要なので、ちょっとしたサインも見逃さないように注意して。

ちなみに、巻き爪や陥入爪の予防には、爪の切り方も重要。

「爪の長さは指の先端と同じか、やや長めに。カーブを付けずにまっすぐ平らに切って、爪の両端の角は、やすりで少し丸める程度に整えましょう」(同)

お手入れを怠るとトラブルになることもある爪。夏に楽しんだネイルアートをまだ付けっぱなしにしている人は、早めに落として清潔にしよう。

高山かおる
埼玉県済生会川口総合病院皮膚科主任部長。東京医科歯科大学皮膚科特任講師。1995年、山形大学医学部卒業。日本の大学病院では珍しい皮膚科のフットケア外来を開局。専門は、接触性皮膚炎、フットケア、美容。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。一般社団法人足育研究会代表。