3点は物足りないと言う本田「チャンスのつくり方が上手くない」と自戒

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[9.3 W杯アジア2次予選 日本3-0カンボジア 埼玉]

 3得点でぬか喜びしている場合ではない。引いた相手とはいえ、カンボジアはFIFAランキング180位という格下の相手。しかも、シンガポールは6月の試合でカンボジアに4-0で勝っている。

 FW本田圭佑(ミラン)は試合後、「3点は物足りない。日本はもっと高いところを目指していかなければいけないチーム。“3点しか取れなかった”と考えたほうがいい」と厳しく言い切った。

 本田が物足りないと感じたのは、相手を崩す場面が少ないことだった。0-0に終わった6月16日のシンガポール戦に続き、シュート数は34本と非常に多かったが、敵の守備を崩した決定機はわずかばかりしかなかった。

「(日本は)チャンスのつくり方があまり上手くないと思う。決定的にフリーになった場面はそんなになかった。前半の(香川)真司くらいかな」

 本田が真の決定機と認定したのは前半42分、FW武藤嘉紀がゴールライン際までえぐってゴール前にクロスを送り、逆サイドから香川がフリーで走り込んだ場面だけだった。

「うまく崩すということでは、もっとああいう場面をつくれたと思う。頑張っているけど、それができなかった。相手をもっと左右に揺さぶって、最終的には完全に崩すということをできないチームではないはず」

 チャンスのつくり方が拙い理由はある程度分かっている。欧州組の選手たちが所属するチームは、おおむね守備的であり、引いて守る相手に対して揺さぶりながら崩していくという取り組みを日頃やっていないからだ。

「普段やっているサッカーとまったく違う考えで挑まないとできないこと。行けそうだから行くというマインドなら引っかかってしまうし、実際にそうなったのがシンガポール戦。試合の中で緩急をつけていかないといけない」

 本田の頭にあるのは「中に入れて外に出すという出し入れで相手を崩す」ということだ。ロシアW杯アジア2次予選で対戦するのは、引いた相手ばかり。課題はまだまだある。

(取材・文 矢内由美子)


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