ニュージーランド「最後の石炭火力発電所」が閉鎖へ

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「電力の90パーセントを再生可能な資源から得る」という目標を掲げるニュージーランドで、同国最後の石炭火力発電所が2018年に閉鎖されると発表された。

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ニュージーランド発電大手のGenesis Energy社が8月6日(現地時間)、同国に残る最後の石炭火力発電所を2018年に閉鎖すると発表した

ニュージーランドは豊富な再生可能エネルギー源に恵まれており、大規模な水力発電所が多数ある。そのため化石燃料を使った発電は降雨量が少ない年に、水力発電を補完するために使われてきた。しかし同国では、大半の先進国と同じように、効率化によりエネルギー需要の安定化が進んでいる。また、水力以外の再生可能エネルギーのコストも下がっている。

ニュージーランドの新しい再生可能エネルギー源は、風力と地熱だ。

これらの開発コストの減少によって、近年同国では石炭火力発電所が使われることが少なくなってきていた。「これらの発電設備は長年にわたり、かろうじて稼働しているといった状態で、利用率がとても低い」とGenesis Energy社のアルバート・ブラントリーCEOは述べている。石炭火力発電所の閉鎖は同社にとって、年間2,000万ニュージーランドドル(約16.4億円)以上の節約になるとみられている。

閉鎖後の発電所の敷地では、より効率のよい小規模な天然ガス発電を、必要に応じて行う予定だという。

閉鎖が決まった石炭火力発電所は、最大限に稼働させると、ニュージーランドの炭素排出量の5パーセントを占めるといわれている。今回の閉鎖によってニュージーランドは、「電力の90パーセントを再生可能な資源から得る」という目標の達成に1歩近づくことになるだろう。

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